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癜風
マラセチアという真菌の一種による皮膚の感染症
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最終更新: 2017.12.06
癜風の基礎知識
POINT 癜風とは
癜風はマラセチアによる感染症です。皮膚で感染を起こさずに常在するマラセチアが何らかの理由で増殖して感染を起こします。主な症状としては、胸や背中を中心に褐色か白色のかゆみを伴わないしみができます。 症状のある皮膚を顕微鏡で調べることで診断します。抗真菌薬を塗ることで治療します。癜風が心配な人や治療したい人は、皮膚科あるいは感染症内科を受診して下さい。
癜風について
- マラセチアという
真菌 の一種による皮膚の感染症 - 皮膚の表面に普段から存在するマラセチア(癜風菌)が、様々な要因によって増殖して
発症 する
- 皮膚の表面に普段から存在するマラセチア(癜風菌)が、様々な要因によって増殖して
- 若い人(特に20歳代)に起こりやすい
- 男女による違いは特にない
- 他の人へ感染することはほとんどない
- 汗をかく量が増える春から夏にかけて発症することが多い
- 癜風のタイプ
- 黒色癜風:茶色のシミができる
- 俗に「くろなまず」と呼ばれることがある
- 白色癜風:白いシミができる
- 黒色癜風:茶色のシミができる
- 胸や背中、首元や腋の下の皮膚に
症状 が出やすい
癜風の症状
- 胸や背中、首を中心に全身にシミが広がる
- 褐色または白いシミができる
- シミの周囲には細かいカンナ屑のような鱗屑(皮膚表面からはがれかけている角質)が付いている
- シミの大きさは数ミリの小さなものから、それら小さなシミがくっつき合って数十センチ大になるものもある
- かゆみはほとんどないことが多い
- 初期や、急に悪化した際に出ることのある
症状 - シミ部分の軽度の
むくみ や、赤みを帯びることがある
- シミ部分の軽度の
癜風の検査・診断
癜風の治療法
- 主な治療法
- 抗
真菌 薬の外用:約2週間で治ることが多い
- 抗
- 癜風の予防
- 汗をこまめに拭き、肌を清潔に保つ
- 治療後の問題点
- 治ったあとの
色素沈着 、色素脱失などの色素異常が長期間残ることがある- これに対する有効な治療法は現在のところない
- 癜風菌は皮膚に普段から存在する菌(常在菌)であるため、再発率が非常に高い
- 治ったあとの
癜風が含まれる病気
癜風のタグ
癜風に関わるからだの部位
