あきゅうせいれんごうせいせきずいへんせいしょう
亜急性連合性脊髄変性症
ビタミンB12の不足が原因で脊髄にある神経が障害される病気
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最終更新: 2022.03.01
亜急性連合性脊髄変性症の基礎知識
POINT 亜急性連合性脊髄変性症とは
ビタミンB12の不足によって脊髄が障害される病気のことです。亜急性連合性脊髄変性症になると手足のしびれや痛み、全身の脱力感などさまざまな症状が現れます。問診や身体診察、血液検査が診断の際には行われます。ビタミンB12を点滴や飲み薬で補い治療します。また、治療を始めるのが早いほど、後遺症が残ることは少なくなると考えられているので、疑わしい症状がある場合はすみやかに医療機関を受診してください。亜急性連合性脊髄変性症が疑わしい人は内科や脳神経内科で診療が行われます。
亜急性連合性脊髄変性症について
亜急性連合性脊髄変性症の症状
- 最初に起こる症状として、手足の感覚障害が典型的
- 手足のしびれ
- チクチクする痛み
- 焼けるような痛み
- その他の症状
- 全身の脱力感
- 体の位置の感覚(手がどのくらい曲がっているのかなど)が分からなくなる
- 歩行困難
- 視力の低下
- 眠気
- 性格の変化(いらいらしやすい、無感動など)
亜急性連合性脊髄変性症の検査・診断
- 血液検査
ビタミン B12の濃度を測定する- 悪性貧血がないか、
抗体 の検査も行う
亜急性連合性脊髄変性症の治療法
ビタミン B12製剤の使用- 筋肉注射あるいは点滴で投与する
- 状態が安定してから飲み薬を使うことが多い
発症 から早い段階で治療を行うと、後遺症が残る事は少ない