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GM1-ガングリオシドーシス
細胞内の糖脂質をうまく代謝できないことにより、神経系やその他の臓器にGM-1ガングリオシドが過剰に溜まって異常が生じる病気
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最終更新: 2019.02.20
GM1-ガングリオシドーシスの基礎知識
POINT GM1-ガングリオシドーシスとは
細胞内の糖脂質をうまく代謝できないことによって、神経やその他の臓器にGM-1 ガングリオシドが過剰に蓄積する病気のことです。発症時期や程度によって、乳児型、若年型、成人型に分類され、それぞれで症状が異なります(下記参照)。疑われた人には血液検査や遺伝子検査が行われます。現在は有効な治療法が確立されてはおらず、骨髄移植が行われることがありますが、効果は乏しいとされています。GM-1ガングリオシドーシスの人は小児科や内分泌内科などで検査や治療が行われます。
GM1-ガングリオシドーシスについて
- 細胞内の糖脂質をうまく
代謝 できないことにより、神経系やその他の臓器にGM-1ガングリオシドが過剰に溜まって異常が生じる病気 - 10〜20万人に1人の割合で起こる病気
- 乳児型、若年型、成人型に分類される
- 難病に指定されており、治療に際しては医療費の援助を受けることができる
- 幼児で発病した場合は3歳までになくなることが多い
GM1-ガングリオシドーシスの症状
- 主な
症状 - 乳児型(生後3〜6ヶ月)
- 発達の遅れ
- 筋緊張低下
- 音に対する過敏症
- けいれん
眼底 のチェリーレッドスポット肝脾腫 - 全身の骨異常
- 若年型(1歳前後)
- 症状は乳児型と同じだが、症状は軽い
- 成人型
- 発達は正常で
知能障害 が少ない - 歩行障害
構音障害 - ジストニア(体の一部分あるいは広い範囲で、無意識に筋肉に力が入り、不自然な姿勢をとる病気)
- 発達は正常で
- 乳児型(生後3〜6ヶ月)
GM1-ガングリオシドーシスの検査・診断
- 血液検査:以下の項目が特に重要
白血球 リンパ球 - 皮膚繊維芽細胞中のベータガラクトシダーゼ活性
- 遺伝子検査
GM1-ガングリオシドーシスの治療法
骨髄移植 が行われることがあるが、効果は乏しく現在のところ有効な治療法がない