こうじょうせんくりーぜ
甲状腺クリーゼ
甲状腺機能亢進症が重症化することで、多臓器不全に至り致死的になることもある状態
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最終更新: 2017.12.06
甲状腺クリーゼの基礎知識
POINT 甲状腺クリーゼとは
甲状腺機能亢進症が重症化し、全身の臓器不全から致死的になることもある状態です。甲状腺機能亢進症(バセドウ病が多い)に、抗甲状腺薬の中断、手術や大きなけが、感染症、ストレスなどがきっかけになります。症状は発熱、頻脈、発汗などの甲状腺機能亢進症状、ぼーっとしている、落ち着かないなどの中枢神経症状、息苦しさや動悸などの心不全症状、嘔吐や下痢などの消化器症状があります。診断は血液検査で甲状腺ホルモンを測定します。他の病気や重症度を調べるために胸部X線や心電図、心臓超音波などの検査を行います。治療は甲状腺ホルモンの合成を抑制する薬や、症状に応じての治療や、原因となった感染症などの治療を行います。適切に治療を行わないと致死的となるため、甲状腺機能亢進症の方に上記の症状がでた時は、救急科や内分泌内科のある総合病院に受診しましょう。
甲状腺クリーゼについて
甲状腺クリーゼの症状
甲状腺クリーゼの検査・診断
- 血液検査
- 血中の
甲状腺ホルモン や抗体 の値を測定する
- 血中の
甲状腺超音波検査 甲状腺 の腫れや血流、しこりの有無を確認する
- その他の疾患との
鑑別 や合併症 の重症度を確認するために、一般的な検査を一通り行う場合が多い胸部レントゲン 検査心電図検査 心臓超音波検査 CT
甲状腺クリーゼの治療法
甲状腺クリーゼのタグ
甲状腺クリーゼに関わるからだの部位
