かいきねつ
回帰熱
シラミやダニによって伝染るスピロヘータ(回帰熱ボレリア)という病原体に感染した状態
3人の医師がチェック 14回の改訂 最終更新: 2017.12.06

回帰熱の基礎知識

POINT 回帰熱とは

回帰熱ボレリアによって感染が起こった状態です。シラミやマダニが媒介となって感染します。感染が起こると、発熱のある時期と発熱のない時期を繰り返すことが特徴です。発熱以外の症状には頭痛・筋肉痛・咳などがあり、重症になると髄膜炎や心筋炎が起こることで意識障害や息切れなどが起こります。 検査は特殊な培養や塗抹検査を行うことが多く、治療にはテトラサイクリン系抗生物質を用います。回帰熱は国内では極めてまれな病気ですので、専門家のいる感染症内科を受診することが望ましいです。

回帰熱について

  • シラミやマダニによって伝染るスピロヘータ(回帰熱ボレリア)という病原体に感染した状態
    • シラミによって感染する回帰熱は衛生環境が悪い場所で見られ、世界でも限られた地域でしか感染が報告されていない
    • マダニによる感染は世界の多くの地域で発生している
      ・日本では年間1人以下と少ないが、感染の報告例はある
  • Borrelia turicataeというスピロヘータが感染の原因である
  • ヒトからヒトへ感染したり、動物からヒトに直接感染することはない

回帰熱の症状

  • 特徴的な症状
    • マダニに刺された後に1週間前後の潜伏期間がある
    • 高熱は3~6日間続く
    • 無熱期は1週間程度続き、再び発熱期に入る
  • 主な症状
    • 発熱期の症状
      ・発熱
      ・頭痛
      ・筋肉痛
      ・関節痛
      ・羞明:まぶしがる
    • 無熱期は症状がなくなるが以下のような症状が残ることがある
      ・全身倦怠感
      ・発汗
      低血圧症
      丘疹
  • その他まれではあるが起こることのある症状

回帰熱の検査・診断

  • 細菌検査
    • 発熱時に採取した血液を培養検査にかけてスピロヘータを確認する
  • 顕微鏡検査
    • 原因となっているスピロヘータを存在を確認する

回帰熱の治療法

  • 抗菌薬による治療が原則
    • マダニ媒介の場合はテトラサイクリン系抗菌薬とエリスロマイシンが同時に使われることが多い
    • 小児の場合はエリスロマイシンが推奨される
  • ダニやシラミに咬まれないよう、虫刺され対策をすることが重要



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