けっかく(はいけっかく)
結核(肺結核)
結核菌を吸い込むことで発症する肺の感染症。せき、たん、血痰、喀血,
発熱、体重減少などを起こす
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最終更新: 2024.03.18
Beta 結核(肺結核)についての医師コメント
昔は「肋膜炎」などとも呼ばれ、多くの方が罹患していた病気でしたが、衛生面での改善や薬での治療が奏功し、罹患率はだいぶ減少してきています。しかし、最近になって、比較的若い年齢の方が新たに結核菌に暴露することで肺結核を発症するケースが増えています。37度台の発熱が持続し、咳などの気道症状が長引く場合は、老若男女問わず、一度医療機関で診察をうけてみることをお勧めします。肺結核を発症し、喀痰から結核菌が多く検出された場合は、特別な個室に入院せざるをえないことがあります(ほかの人に空気を介して感染させないように)。また、結核の治療を専門に行える医療機関へ転送されることもしばしばあります。治療は3~4種類の内服(もしくは点滴)薬を半年以上続けることになりますが、途中で止めてしまったり、薬を飲んだり飲まなかったりすると、治療が不完全な状態となり、薬が効かない耐性菌が出現してその後の治療がきわめて難しくなることがあります。副作用も多く、大変な治療ではありますが、医療スタッフと連携しながら、しっかりと薬を最後まで飲みきるということが大切です。
匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.04.30
2015.04.30