やくぶつせいかんしょうがい
薬物性肝障害
服用した薬の副作用として肝臓が障害を受けるもの。軽いものであれば、薬の服用を中止することで自然に快復することが多い
6人の医師がチェック 103回の改訂 最終更新: 2017.08.04

Beta 薬物性肝障害についての医師コメント

40才女性、倦怠感を主訴に受診。血液検査ではAST, ALT, ビリルビンが軽度上昇しており、倦怠感とどの程度関係あるかはわからないが肝障害が疑われた。肝炎ウイルスの検査を行ったが全て陰性であった。最近新しく始めた薬はないか聞いたが、「医者から出された薬は飲まない」と言われた(ではどうして医者のところに来たのだろうか…)。サプリメント、漢方薬、ハーブなど聞いてみたところ、知人から「このハーブは体に良い!」と言われて自宅で栽培しているハーブをもらい、それでハーブティーをいれて飲んでいるとのことであった。可能性としてハーブティーによる肝障害を考え、飲むのをやめるよう説得した。なんとか納得してもらい、次回外来で再度血液検査を行ったところ肝障害は改善しており、倦怠感も消失していた。この場合は軽症で済みましたが重篤な肝障害を起こすこともあり、注意が必要です。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.05.02

肝障害の原因としてはウイルスなど考える必要がありますが、実は常に念頭に置かなければならないのがこの薬剤性肝障害です。自覚症状には乏しく血液検査で偶然見つかることが多いです。
最近新しく医者から処方された薬がある場合は可能性としてそれを考え、しかもその薬が肝障害を起こしやすいとされているのであれば可能性は高まってきます。ただし、どの薬剤もその人の体質次第で思わぬ副作用を呈しうるため、実際には判断に困ることも多いです。原因がはっきりしないが肝臓の数値が悪くなってきた場合にはとりあえず新しく始まった薬をやめてみるということをよくやります。
また、「薬物性」ですが「薬」は医者から処方された薬に限りません。サプリメントや市販の漢方薬、ハーブでも起こりえます。そういう点も含めて最近新しく飲み始めたものがないかを教えてください。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.02

健康食品や漢方薬などは「自然だから身体によい!」とお考えになる患者さんは多いですが、実は肝障害の原因となることも少なくないです。洒落のようですが「クスリはリスク」とも申します。必要な薬を飲むことはもちろん大切ですが、何事も過ぎたるは及ばずです。飲んでいらっしゃる薬は、前出のようなものも含めて、主治医に教えてくださいね。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.04.09