さんりゅう
産瘤
赤ちゃんが産道を通過する際に、周囲からの圧迫によって頭や足などの皮下にできるこぶ(浮腫)のこと。通常は1-3日で自然消失する
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最終更新: 2018.12.20
産瘤の基礎知識
POINT 産瘤とは
赤ちゃんが産道を通過数する際に、周囲から圧迫を受けて、頭や足などの皮下にこぶができることです。主に頭に数cmのこぶができることが多いです。似た病気に頭血腫と帽状腱膜下血腫があり、見分けることが必要です。産瘤は病的なものではないので、治療の必要はなく、1日から3日で消失します。
産瘤について
- 赤ちゃんが産道をを通過する際に、周囲からの圧迫によって頭や足などの皮下にできるこぶ(
浮腫 )のこと- 産道と接触する際に強く圧迫されるため、皮下の体液やリンパ液などの流れが滞って
うっ滞 することで起こる - 皮下に血の塊のできる病気(頭血腫、帽状腱膜
下血 腫など)とは異なる
- 産道と接触する際に強く圧迫されるため、皮下の体液やリンパ液などの流れが滞って
産瘤の症状
- 主に頭に、10cm以内程度のこぶができる
- こぶは体液やリンパ液の
うっ滞 した浮腫 であり、指で押したときに押した指のくぼみがしばらく残る
- こぶは体液やリンパ液の
産瘤の検査・診断
- 視診で判断するが頭血腫と帽状腱膜
下血 腫との鑑別 が必要- 押したときにくぼみが残るかどうかが1つの判断材料となる
産瘤の治療法
- 病的なものではないので治療の必要はない
- 1−3日程度で自然消失する
産瘤の経過と病院探しのポイント
産瘤が心配な方
産瘤は、赤ちゃんの頭部に起きるむくみ(浮腫)です。分娩の際に赤ちゃんはまず頭が出てきますが、それ以外の部位は全身が周囲から圧迫された状態になります。強く圧迫された状態が数時間続くと、残りの圧迫されていない部分に体内の水分がたまり、強いむくみが生じます。これが産瘤です。
いわゆる「たんこぶ(頭血腫)」は皮下出血であって、血液が溜まっている状態ですので、産瘤とは異なります。
産瘤は病気や異常ではなく、正常分娩でも生じる変化の一つです。締め付けの強い靴下を履いていると、靴下のない部分にむくみが溜まりますが、それと同じ状態です。したがって冷やしたり温めたり、特別なマッサージをしたりする必要もなく、自然の経過で治るものですのでご安心ください。