どうみゃくりゅうようこつのうしゅ
動脈瘤様骨のう腫
骨の中にできた空洞に血液がたまった状態。骨巨細胞腫、軟骨芽細胞腫などの病気が原因で起こる
4人の医師がチェック 72回の改訂 最終更新: 2022.03.16

動脈瘤様骨のう腫の基礎知識

POINT 動脈瘤様骨のう腫とは

骨の中にできた空洞に血液がたまった状態です。骨を壊す病気(例:骨巨細胞腫や軟骨芽細胞腫)が原因で起こります。腫瘍の部分に痛みや腫れ(しこり)ができます。疑われる人は、画像検査(レントゲン検査や骨シンチグラフィ検査、CT検査、MRI検査など)によって詳しく調べられます。症状がなければ経過観察も可能ですが、症状がある場合には手術で腫瘍を取り除きます。具体的には骨に穴を開けて、そこから腫瘍を掻き出します。動脈瘤様骨のう腫は整形外科で検査や治療が行われます。

動脈瘤様骨のう腫について

  • 骨の中にできた空洞に血液が溜まった状態
  • 骨を壊す腫瘍(骨巨細胞腫)や骨を作る細胞にある腫瘍(軟骨芽細胞腫)が原因で起こる
  • 20歳前後に多い

動脈瘤様骨のう腫の症状

  • 腫瘍がある部分の痛み
  • 腫れ
  • しこり

動脈瘤様骨のう腫の検査・診断

  • 画像検査:腫瘍の有無と状態を調べる
    • レントゲン検査(X線写真):腫瘍の有無を調べる
    • 骨シンチグラフィ:放射性物質を使って腫瘍の位置を調べる検査
    • CT検査:腫瘍の大きさや位置を調べる
    • MRI検査:腫瘍の大きさや位置を詳しく調べる
  • 生検:腫瘍の一部を採取して良性か悪性かを確認する
  • 骨巨細胞腫と軟骨芽細胞腫との鑑別が必要
    • 動脈瘤様骨嚢腫では骨幹の端に病変がある

動脈瘤様骨のう腫の治療法

  • 症状があり、必要であれば手術を行い腫瘍を取り除く
    • 腫瘍摘出術:理論上再発はないが、骨をまるごと切除するので手術後の生活に支障をきたしてしまう
    • 掻爬術(そうはじゅつ):骨に穴を開け、そこから腫瘍を掻き出す

動脈瘤様骨のう腫が含まれる病気

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