こうもんきょうさく
肛門狭窄
さまざまな原因によって肛門が狭くなってしまった状態
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最終更新: 2019.10.16
肛門狭窄の基礎知識
POINT 肛門狭窄とは
肛門が狭くなってしまった状態のことを指し、さまざまな原因で起こります。主な原因は「繰り返す切れ痔」や「肛門部の感染症」、「肛門周囲の腫瘍」などです。また、痔核などの肛門周囲の手術後に起こることもあります。肛門狭窄が起こる「便が細くなる」「便が出にくくなる」などの症状が現れ、肛門狭窄が疑われる人には肛門から指を入れて狭窄具合や腫瘍の有無などが確認されます。治療は坐薬や軟膏を使用して排便時に肛門に負担がかからないようにしたり手術で肛門を広がるようにしたりします。肛門狭窄がある人は排便時による負担をできるだけ軽減するために便秘にならないようにすることが大切で、食物繊維を多くとることや脂肪分をとりすぎないようにすることなどが有効です。肛門狭窄が心配な人は消化器外科や消化器内科を受診してください。
肛門狭窄について
肛門狭窄の症状
- 肛門が狭くなる
- 便が細くなる
- 便が出にくくなる
- 便をすると肛門が傷ついてしまう
肛門狭窄の検査・診断
- 肛門の診察と症状から医師が診断する
- 診察方法:肛門に指を入れどの程度狭くなっているか、
腫瘍 がないかなどを確認する
- 診察方法:肛門に指を入れどの程度狭くなっているか、
肛門狭窄の治療法
保存的治療 坐薬 、軟膏(便が出るときに肛門に負担がかからないようになる)- 麻酔をして指で肛門を広げる
- 手術
- 皮膚弁移動術
- 狭くなっている部分を切り拡げ、肛門周囲の皮膚を移植する
- 皮膚弁移動術
- 便秘にならないよう気をつける
- 食物繊維を多く含んだ食べ物をとる
- 脂肪分を摂りすぎない
- 排便を我慢しない