なんこつにくしゅ
軟骨肉腫
軟骨を作る細胞ががん(悪性腫瘍)化する病気。骨軟骨腫という良性腫瘍が変化して起こることもある。
5人の医師がチェック 73回の改訂 最終更新: 2023.02.20

軟骨肉腫の基礎知識

POINT 軟骨肉腫とは

軟骨を作る細胞ががん(悪性腫瘍)化する病気です。軟骨肉腫(英語名:chondrosarcoma)は50歳以降に多く発症し、肋骨や脊椎、骨盤にできることが多いです。骨のがんでは骨肉腫に次いで多いです。初期には症状はほとんどありませんが、進行して大きくなると痛みや腫れが現れます。肉腫が進行することによって骨折(病的骨折)が起こることもあります。画像検査(レントゲン検査やCT検査、MRI検査など)や病理検査によって診断されます。治療法には手術や抗がん剤、放射線療法の3つがあり、整形外科で診療が行われます。

軟骨肉腫について

  • 英語名:chondrosarcoma
  • 軟骨を作る細胞からできる悪性腫瘍
  • 発生パターンは2種類
    • 軟骨を作っていた細胞ががん化するパターン
    • もともとあった良性腫瘍骨軟骨腫)が悪性に変化するパターン
  • 40-50歳以降に多く発症
  • 肋骨、脊椎、骨盤にできることが多い
  • 病気の知識
    • 骨肉腫に次いで2番目に多い骨の悪性腫瘍
    • 子どもに多く見られる骨肉腫に比べ、多くは進行が遅く、転移を起こしにくいのが特徴

軟骨肉腫の症状

  • 初期では自覚症状がない
  • 進行するとがんのある部分の痛みや腫れが現れる
  • がんが進行して骨がもろくなると病的骨折が起こることもある

軟骨肉腫の検査・診断

  • 画像検査:腫瘍の有無や大きさや広がりなどを調べる
    • レントゲン
    • CT
      • 石灰化が認められる
    • MRI
  • 組織診:腫瘍の組織を切り取って、腫瘍の種類や性質を調べる

軟骨肉腫の治療法

  • 手術、化学療法ホルモン療法)、放射線療法を組み合わせて治療を行う
  • 長期的な経過
    • 再発や、肺などへの転移が起こっていないか確認するため、定期的な検査が重要

軟骨肉腫のタグ

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