らっさねつ
ラッサ熱
西アフリカに広くみられる急性ウイルス感染症で、重症の場合には死亡することもあるが、国内での感染はない
3人の医師がチェック 84回の改訂 最終更新: 2017.12.06

ラッサ熱の基礎知識

POINT ラッサ熱とは

ラッサ熱は人から人へとうつる感染症です。西アフリカで流行する病気で、日本国内で発症することはほとんどありません。主な症状は、発熱・だるさ・嘔吐・下痢・腹痛・のどの痛み・咳・意識障害などです。 診断は血液検査で抗体を調べます。治療に特効薬はなく、症状を和らげる治療(対症療法)が行われます。ラッサ熱が心配な人や治療したい人は、感染症内科を受診して下さい。

ラッサ熱について

  • 西アフリカに多い見られるウイルス感染症
    • ラッサウイルスの感染による病気で、人から人へうつる
    • 空気感染はしない
  • 主な原因
    • 患者の体液(血液や唾液など)や排泄物から接触感染する
  • 西アフリカでの感染が多い
    • ヤワゲネズミというウイルスを保持しているネズミが生息している
    • 潜伏期間は約1〜3週間程度

ラッサ熱の症状

  • 特徴的な症状がなく、症状だけでラッサ熱であることを見分けるのは困難
  • 主な症状
    • 発熱
    • だるさ
    • 筋肉痛
    • 腹痛
    • 嘔吐
    • 下痢
    • 咽頭炎症状
    • 胸骨背部痛
    • 結膜炎症状
    • 顔のむくみ
    • 紫斑
    • 意識障害
  • 2~3か月後に再燃し、心のう炎や腹水を生じることもまれにある
  • 重度の場合は死亡することもある

ラッサ熱の検査・診断

  • 症状だけでラッサ熱を診断することは難しい
  • 血液検査:ウイルス抗原や、ウイルスに対する抗体を調べる
    • 抗体を検出することで診断することができる

ラッサ熱の治療法

  • 主な治療法
    • 対症療法が基本
    • リバビリン(抗ウイルス薬の一種)が効果がある可能性が期待されている
    • 発症早期に治療開始をしないと効果があまり期待できない
  • 予防法
    • 西アフリカに滞在する場合は、ネズミやその排泄物などとの接触を避けるような衛生環境を確保する
    • 感染を予防するワクチン(予防接種)はない

ラッサ熱の経過と病院探しのポイント

ラッサ熱が心配な方

ラッサ熱では発熱や嘔吐下痢、のどの痛みというような様々な症状がみられます。国内で感染することはありませんが、西アフリカ地域などの流行地域から帰国後の方で上記の症状があれば可能性があります。

ご自身がラッサ熱でないかと心配になった時には、もしお近くに感染症科のある病院や、感染症専門医のいる病院があるのであれば、そのような病院を受診されるのが適切でしょう。ラッサ熱そのものが国内では珍しいこともあり、慣れている医師でないと診断をつけることが困難です。受診の際には、いつからいつまでどこに旅行をしていたかを医師に伝えてください。

特殊な検査を行わないとラッサ熱の診断はつかないため、大学病院などを除けば基本的には血液検査を病院外の検査センターに送って、結果が返送されてくるのを待つということになります。

ラッサ熱に関連する診療科の病院・クリニックを探す

ラッサ熱でお困りの方

ラッサ熱には特効薬がありませんが、抗ウイルス薬を使用したり、それぞれの症状に対して対症療法(解熱薬など)を行います。

医療機関によって治療可能な水準が異なることや、まれな疾患であることを踏まえ、中小規模の病院であれば、診断がラッサ熱だと判明した時点で(またはその疑いが生じた時点で)大病院への転院が検討されます。

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