じべるばらいろひこうしん
ジベルバラ色粃糠疹
10代から30代に多い、胴体に生じやすい赤い発疹(ブツブツ)を特徴とする疾患。自然と治り、重症化することはほぼない
4人の医師がチェック 67回の改訂 最終更新: 2022.03.29

ジベルバラ色粃糠疹の基礎知識

POINT ジベルバラ色粃糠疹とは

胴体を中心に赤い発疹が出る病気です。自覚症状はかゆみ程度でその他はほとんどありません。原因として感染症(ウイルスや細菌による)に対するアレルギーの関与も疑われれていますが、はっきりとしたことはわかってはいません。発疹は点状から小指大のものまでさまざまで、似たような症状は他の病気でも見られます。診断は問診と診察から行われますが、他の病気と見分けるために血液検査や尿検査が行われることがあります。自然に治ることが多いために特別な治療の必要はありませんが、かゆみなどの症状が強い場合は抗ヒスタミン作用のある内服薬やステロイドが含まれた塗り薬が使われます。ジベルバラ色粃糠疹が心配な人は皮膚科を受診してください。

ジベルバラ色粃糠疹について

  • 10代から30代に多い、胴体に生じやすい赤い発疹を特徴とする疾患
  • 自覚症状はかゆみ程度で少ないことが多く、自然に治り、ほとんどの場合心配のない病気である
  • 原因はウイルス感染や細菌感染に対するアレルギーといった考えがあるが、結論は出ていない
  • 他人に伝染することはない

ジベルバラ色粃糠疹の症状

  • 数mmから数cmほどの発疹が胸や背中を中心に現れる
    • 皮疹の端からやや内部に鱗屑を伴うような紅斑が出るのが特徴的
    • 2週間ほど経つと小さな楕円形の発疹が広がってくる
      • 特に背中ではクリスマスツリーのような形に分布する
    • 楕円形の発疹が大きくなるにつれて中心が褐色になり、周りが赤くガサガサとしたものになる
  • 症状が似ている病気

ジベルバラ色粃糠疹の検査・診断

  • 特徴的な発疹の形、分布、経過により診断が行われる
  • 症状が似ている病気が多くそれらを区別する必要がある
    • 充分な問診
    • 血液検査
    • 尿検査

ジベルバラ色粃糠疹の治療法

  • 1-2ヶ月で自然治癒するため、特別な治療法は必要ない
    • かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などのかゆみ止めの内服が行われる
    • 発疹に対して、ステロイド外用薬が用いられる場合がある
    • 紫外線照射や日光浴も効果的であるという意見がある
  • 注意すべき点
    • 発疹をこすると痕が残りやすいので気を付ける
    • 保湿をすることで、発疹の痕は薄くなる
    • 濡らしたタオルや保冷剤で患部を冷やすと、かゆみが治まることがある
    • お酒や辛い食べ物はかゆみが強くなるので、控えた方が良い

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