あきれすけんだんれつ
アキレス腱断裂
アキレス腱が切れた状態
11人の医師がチェック 96回の改訂 最終更新: 2017.12.06

Beta アキレス腱断裂のQ&A

    アキレス腱断裂の原因、メカニズムについて教えて下さい

    ふくらはぎには下腿三頭筋とよばれる腓腹筋・ヒラメ筋があります。遠位部で一本の腱となり踵の骨に停止しており、アキレス腱と呼ばれます。足首を底屈させる(足の裏側に曲げる)作用があり、つま先立ちをする際に必要になります。踏み込みやジャンプ、ダッシュなどで急激に筋が収縮した場合や、着地の際に筋が引き延ばされて断裂することが多く、中高年のスポーツ時の受傷が多いです。「後ろから足首を誰かに蹴られたという表現をする方が多く、断裂音が聞かれることもあります。

    アキレス腱断裂は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?

    人工10万人に対して6-37人程度の発生が報告されています。

    アキレス腱断裂はどのような人に起こりやすいですか?

    久しぶりに運動した場合、とくに準備運動不足で発生することが多いようです。もともとアキレス腱周囲に痛みがある、アキレス腱周囲炎の状態だと起こりやすいとも言われています。

    アキレス腱断裂は、どんな症状で発症するのですか?

    アキレス腱部の衝撃とともに、痛みが生じます。直後は歩行困難ですが、時間がたつと歩行可能になる場合があります。足関節を動かすことはできますが、つま先立ちはできなくなります。

    アキレス腱断裂は、どのように診断するのですか?

    問診で特徴的な病歴を確認し、断裂部の圧痛や陥凹を確認します。うつぶせで膝をまげ、ふくらはぎを握ると正常なアキレス腱では足首の底屈がみられますが、アキレス腱断裂ではこれが見られません(トンプソンテスト陽性)。超音波検査やMRI検査で断裂を確認することも有用です。

    アキレス腱断裂の治療法について教えて下さい。

    ギプス固定などの保存治療と、手術により縫合する方法とがあります。どちらの場合も不適切なリハビリを行うと、腱癒合が得られず陳旧性の断裂となり、治療に時間がかかることになりますので定期的な診察が大切です。

    アキレス腱断裂の保存治療と手術治療の違いを教えてください。

    一般にどちらの治療を行っても、高い腱癒合率が報告されています。手術治療の方が再断裂率が低いとの報告があり(手術治療で1-5%程度、保存治療で10-20%程度)、普段から歩くことが多い方やスポーツ選手などでは手術治療を選択される場合が多いです。また治療期間も短縮できる傾向にあります。一方で手術治療では感染症や創部のトラブルなどの合併症もあるため、主治医と十分に相談した上で治療法を選択することが大切です。また、どちらの治療も何らかの機能低下が残ると言われています。断裂している状態が続いてしまう陳旧性断裂に移行する可能性があるため、定期的な診察や適切なリハビリが必要になります。

    アキレス腱断裂の治療では入院が必要ですか?通院はどの程度必要ですか?

    アキレス腱断裂のリハビリはどのように行いますか。

    以前は保存治療・手術治療ともに長期のギプス固定をしておりましたが、最近では装具をもちいた早期運動療法で良好な成績が報告されています。具体的には、足首の背屈(つま先を天井に向ける状態)を予防し、軽度底屈(つま先を床に向ける状態)させた装具を用いて早期から可動域訓練や荷重歩行訓練を行っていきます。装具は徐々に底屈を弱めていき、1-2ヵ月で外すことが多いようです。各施設で工夫しながらリハビリを行っているため、主治医・療法士にご相談ください。


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