きゅうせいにゅうせんえん

急性乳腺炎

乳腺が何らかの理由で炎症を起こした状態。感染や乳汁がうっ滞することで起こる

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8人の医師がチェック 135回の改訂 最終更新: 2017.05.16

急性乳腺炎の基礎知識

急性乳腺炎について

  • 乳腺が何らかの理由で炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るを起こした状態
  • 分類
    • うっ滞性乳腺炎(感染以外の原因による乳腺炎
      ・乳汁がうまくでない場合に乳汁が溜まってしまうことで起こる
    • 細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿である乳腺炎(感染による乳腺炎
      ・乳腺が細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつによる感染を起こした状態(乳児が乳を吸う際に乳頭を傷つけることで起こることが多い)
  • 原因
    • 授乳または搾乳開始の遅れ
    • 授乳方法が不適切(児の哺乳が浅いなど)でありため、効果的に子どもが吸えていない
    • 授乳回数が少ない
    • 乳頭に亀裂がある
    • 乳汁の分泌が過多である
    • 急に授乳や搾乳をやめてしまった

急性乳腺炎の症状

  • 乳房に起こる症状
    • 痛みが出て赤く腫れる
    • しこりができる
    • 上記の症状が搾乳しても改善しない場合は急性乳腺炎が疑われる
  • 細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿である乳腺炎の方が、うっ滞性乳腺炎よりも症状が強いことが多い
  • 化膿性乳腺炎では38度以上の高熱が出ることもある
    • 脇の下で体温を測定すると乳房の熱感が反映されてしまうことがあるため、肘の間や口腔内で体温を測定するようにすると良い
    • 膿が溜まると痛みや赤みが強くなる

急性乳腺炎の検査・診断

  • 診察:乳腺の状態を確認し、触診で腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるがないかなどを調べる
  • 血液検査:炎症体の免疫が防御反応を起こしている状態。原因は、感染、けが、免疫の異常(アレルギーなど)と様々。免疫が強く反応することで、熱、腫れ、痛みなどが出るがあるかどうかなどを調べる
  • 画像検査
    • マンモグラフィーX線(レントゲン)を用いて、乳房にがんがないかを調べる検査
    • 胸部CT検査X線(放射線)を用いて胸の中の状態を調べる検査。肺や肋骨などの状態を確認するために行われることが多い
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査
    • 超音波検査空気の細かな振動である超音波を使った画像検査。体の奥の血管や臓器を観察することができる
  • 乳汁を採取して細胞診病気を詳しく調べるために、病変のかけらである細胞を採取して、顕微鏡で調べる検査。腫瘍が、がんかどうかを調べる時などに行われる。より詳しく調べるのが組織診細菌検査病気を引き起こしている細菌の、種類を特定するための検査を行う(炎症性乳がんではないのか調べる)

急性乳腺炎の治療法

  • うっ滞性乳腺炎の主な治療
    • 乳房マッサージや搾乳で乳汁の流れを良くすれば治る
  • 細菌などに感染すると、免疫を担当する細胞(白血球)が細菌と戦うが、その結果として死んだ細胞や細菌が集まったものが膿である乳腺炎の主な治療
    • 抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないを使用して授乳の中止を検討する
    • 乳頭損傷が酷く直接授乳で痛みが強い場合には、搾母乳を児へ投与するようにする
    • 抗菌薬で効果がない、もしくは乏しい場合
      ・局所麻酔をして針を刺して膿を出すこともある
  • 急性乳腺炎の予防
    • 授乳が原因で起こる乳腺炎に関しては基本的に予防が可能ですあるので、乳汁のうっ滞が起こらないように適切な授乳方法を身につけることが大切である
    • 乳腺炎は反復しやすいため、症状が出た場合には病院を受診するようにしておく
      ・医師や助産師に相談して、正しい授乳方法や搾乳の方法など自宅で行うことができる乳房のセルフケア方法を習得することが大切である

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