けいどうみゃくえこーけんさ(けいどうみゃくちょうおんぱけんさ)
頸動脈エコー検査(頸動脈超音波検査)
1人の医師がチェック 1回の改訂 最終更新: 2025.09.24

検査部位

総頸動脈、内頸動脈、外頸動脈、椎骨動脈

対象疾患

動脈硬化

概要

頸動脈エコー検査頸動脈超音波検査)とは、身体の表面から頸部の動脈に向かって超音波を当て、反射してきた情報をもとに映像を構築し血管の状態を調べる検査です。
動脈硬化により血管が細くなっていないか、脳梗塞の原因になりそうなプラークがないかを調べることができます(詳細は後述)。頸動脈エコー検査は安全な検査であり、被ばくの心配もありません。病院や一部のクリニックで受けることができます。

メリット

  • X線を使わないため被ばくの心配もなく、安全な検査である
  • CT検査やMRI検査に比べて、費用が安く済む
  • 繰り返し実施できるため、年月を追って動脈硬化の進行度をみることができ、食生活、運動、投薬などで予防することができる
  • 検査時間は10分程度である

デメリット

  • 検査を行う人の技量によって結果が左右される

詳細

頸動脈エコー検査(頸動脈超音波検査)とは、身体の表面から頸部の動脈に向かって超音波を当て、反射してきた情報をもとに映像を構築し血管の状態を調べる検査です。超音波とは人には聞こえない高い周波数の音のことです。液体や柔らかい組織は超音波が伝わりやすいため、画像では黒っぽくなります。一方、硬いものは超音波が伝わりにくいので画像では白っぽくなります。このように組織ごとに超音波の伝わりやすさを調べることで、頸動脈の動脈硬化の度合いなどを調べることができます。

検査の流れ

  1. 超音波検査は室内で行う。頸部の観察ができるように、首を露出する。身体の向きは仰向けになる
  2. 頸動脈を観察しやすいように、枕を外して観察する血管の逆方向に首を傾ける
  3. 首の前面にゼリーが塗られる。ゼリーを塗った部位にプローブ(超音波の送受信を行う機械)が当てられる
  4. 頸動脈の走行の様子などを観察する(観察項目は後述)
  5. 検査時間は10分程度である

検査を受ける際の注意点

  • 検査前の食事制限はありません。
  • 首を露出できるような服装で来てください。
  • エコーゼリーは少しひんやりしたり、くすぐったく感じたりすることがあります。

観察項目と異常所見

  • 頸動脈の走行
    • 首の動脈には総頸動脈と椎骨動脈があります。総頸動脈は内頸動脈と外頸動脈に枝分かれします。頸動脈エコー検査ではこれらの走行に異常がないかや動脈硬化の程度を確認していきます。
  • 内中膜複合体厚(IMT)
    • 血管の壁には内膜、中膜、外膜の3つの膜があります。内膜、外膜は超音波が伝わりにくいので画像では白っぽく映り、中膜は超音波が伝わりやすいので黒っぽく映ります。内膜と中膜を合わせて内中膜複合体と言い、その厚さである内中膜複合体厚(IMT)を計測することで動脈硬化の程度が分かります。
  • プラーク
    • 血管の壁にある、内中膜複合体厚(IMT)を含めて厚さが1.1mmを超える隆起をプラークと言います。プラークの大きさ、数、質を観察します。これらのプラークの状態を確認することで、脳梗塞発症しやすさを予測することができます。
  • 狭窄率
    • 血管径を計測して、どれだけ血管が狭くなっているかを調べます。
  • 血流速度
    • ドプラモード(後述)により調べます。

測定方法

Bモード(断層法)

プローブ(超音波の送受信を行う機械)を当てる位置により、さまざまな動脈の断面図を得て、構造を知ることができます。

ドプラモード

断層法の画像上に血液の向きを色で表します(プローブに向かってくる血液は赤、離れる血液は青)。またドプラモードでは血液の流速も計測することができます。

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