あたまがいたい
頭が痛い(数日以内)

片頭痛(偏頭痛)の原因とメカニズム

片頭痛で苦しむ人がこれだけ多いにもかかわらず、残念ながらその正確な原因、メカニズムは未だに分かっていません。片頭痛の原因、メカニズムについて唱えられている説や、セロトニンとの関係について説明します。

1. 片頭痛の原因についての仮説

片頭痛の原因、メカニズムについていくつかの説が提唱されています。

  • 血管説
  • 神経説
  • 三叉神経血管説

三叉神経血管説は、何らかの原因で頭の中の血管に付随している神経が刺激を受け、神経の活動によって血管が拡張し、その結果炎症が起こり、他の血管にも炎症が広がっていくことで片頭痛が起きるという説です。片頭痛が起きている時は、脳の血管への血流量が多くなっていると考えられます。

ただ、三叉神経血管説でも片頭痛の特徴のすべてを説明することはできません。これはあくまでひとつの仮説です。

2. セロトニンは片頭痛と関係している?

片頭痛の発作が起こるメカニズムははっきりとわかっていないのですが、体内で作られているセロトニンが関係しているとも考えられています。

セロトニンは様々な役割をになっているのですが、その中に血管を収縮させる働きと、神経から放出される痛み物質を抑制する働きがあります。なんらかの原因で体内にセロトニンが大量に放出されて使い果たされてしまい、その後セロトニンが不足したために頭の血管が拡張して片頭痛発作が起き、また神経からの痛み物質も抑制されないために激しい痛みを感じるという説があります。

片頭痛の発作の時に使われる薬のトリプタン製剤は、セロトニンの代わりの作用をすることで、頭の血管を収縮させ、また痛み自体も抑制すると考えられています。