2016.02.20 | ニュース

むちゃ食いを減らした4つの治療法

効果比較研究の結果

from Effective Health Care Program

むちゃ食いを減らした4つの治療法の写真

むちゃ食い障害とは、むちゃ食いを繰り返しますが、食べた後に、自分で吐いたり、下剤を飲んだりという行動は伴わない場合を言います。これまでの研究報告から、むちゃ食い障害の患者に効果が見られた治療法がまとめられました。

◆データベースを分析

文献のデータベースから、2人の独立した検査員がデータを抽出しました。これらのデータから、治療の効果を分析しました。

 

◆むちゃ食い障害を減らした治療法

第2世代の抗うつ薬、トピラマート(抗けいれん薬)、リスデキサンフェタミン(興奮薬)は偽薬に比べて、むちゃ食いをする頻度、食に関する強迫的な状態、強い衝動を減少させることができました。

また、認知行動療法(物の受け取り方や考え方に働きかけて気持ちを楽にする心理療法の1つ)は、セラピストが主導、セラピストが部分的に主導、指導者付き自助のうちどの方法でも、むちゃ食いの頻度を減少させることができました。

研究班は、「むちゃ食い障害の患者は、第2世代の抗うつ薬、トピラマート、リスデキサンフェタミンと認知行動療法で改善する可能性がある。」と、結論付けました。

 

むちゃ食い障害は、ただの食べ過ぎではありません。もし、疑わしいようであれば、医療機関に相談して、対処することにより、それまでの悩みの日々がより心穏やかになるかもしれません。

 

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Management and Outcomes of Binge-Eating Disorder.

Effective Health Care Program. 2015 Dec 9.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK338312/

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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