2016.07.19 | ニュース
日本人が被害に!22歳女性の足に寄生していた生物とは
ウガンダから帰国後にスナノミ症が発見された症例報告
from Lancet (London, England)

(C) Alexander Raths - Fotolia.com
夏休みに海外旅行を計画している人は、行き先の感染症情報もチェックしてください。アフリカから帰国後に足の痛みが続き、寄生虫が見つかった日本人女性の例が報告されました。
◆アフリカから帰ってきたら足が痛くなった
ここで紹介する報告は、日本人22歳女性にスナノミが寄生していたというものです。
この女性はアフリカ東部の国ウガンダに2週間旅行したあと、右足親指に10日間続く痛みと赤みが出ました。右足親指の爪の部分に、大きさ5mmほどの塊がありました。
診察では見た目の特徴からスナノミ症が疑われ、塊を切り取り顕微鏡で観察したところ、体長0.5mmのスナノミとその卵が確かめられました。7日後には傷痕は完全に治っていました。
「参照文献」のリンク先(英語ページ)では、この人の足の症状と、取り出されたスナノミの写真が見られます。
◆スナノミとは?
スナノミは中南米、カリブ海、サハラ砂漠以南のアフリカに生息しています。もともと動物の体に寄生していて、人間の体にも侵入し、1週間から3週間で大きさ10mmほどにまで成長します。
スナノミが寄生すると、重症では歩けないほどになります。
靴と靴下でしっかり足を守ることでスナノミの侵入を防げます。
ここで報告されている女性は、ウガンダ滞在中にサンダルで歩いたことがありました。
海外旅行では、スナノミのように日本にはいない生物やウイルスにも注意が必要です。ジカウイルスの世界的な流行が話題になっていますが、ほかにも注意するべき感染症が旅行先にないかあらかじめチェックし、十分に対策して出発してください。
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参考文献
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。