◆追跡調査から解析
この研究は、アメリカで行われた追跡調査のデータをもとに、食事に含まれるフラボノイドと体重の変化の関係を調べました。
フラボノイドの摂取量は、食事の調査結果から、フラボノイドの中でもさらに細かい分類ごとに計算しました。
124,086人を対象として、4年間の体重の変化と、フラボノイドの摂取量の関連を解析しました。
◆アントシアニン、プロアントシアニジン、フラボノイドポリマーは体重を抑える?
次の結果が得られました。
フラボノール、フラバン-3-オール、アントシアニン、フラボノイドポリマーを含むほとんどのフラボノイドのサブクラスについて、摂取量が増加することは4年の時期における体重の変化と負の関連があり、ほかの食事内容、喫煙歴、身体活動を含むほかの生活習慣因子が同じ時期に変化することを調整したうえで関連が見られた。
フラボノイドのうちでも、フラボノール、フラバン-3-オール、アントシアニン、フラボノイドポリマーの摂取量が多い人では、4年間に体重が抑えられる傾向が見られました。
研究班は「フラボノール、フラバン-3-オール、アントシアニン、フラボノイドポリマーが多い食品を多く摂取することは成人における体重維持に貢献し、肥満とその潜在的な帰結を予防するための食事の推奨を改良するために役立つかもしれない」と結論しています。
執筆者
Dietary flavonoid intake and weight maintenance: three prospective cohorts of 124 086 US men and women followed for up to 24 years.
BMJ. 2016 Jan 28.
[PMID: 26823518]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。