◆過去の研究を調査
研究班は、文献データベースを検索し、2014年4月2日までの研究報告で、過活動膀胱の治療として抗コリン薬以外を調べたものを集めました。
◆各種治療に効果あり
99件の研究が見つかりました。そのうちで、患者の自己申告による主観的な効果以外に、客観的な効果が以下の治療について報告されていました。
- 骨盤底筋トレーニング
- 食事と運動による減量
- カフェイン制限
- 水分制限
- 鍼治療
- 体外磁気刺激
- 後脛骨神経刺激
- 仙骨神経刺激
- 経膣電気刺激
- A型ボツリヌス毒素
- ミラベグロン
抗コリン薬以外にも、さまざまな治療が研究されています。過活動膀胱と同時に治療中の病気がある場合や、体質、生活環境などにも適した治療を選ぶために、こうした治療法に目を向けるのもよいことではないでしょうか。
執筆者
参考文献
Non-Antimuscarinic Treatment for Over Active Bladder: A Systematic Review.
Am J Obstet Gynecol. 2016 Feb 3. [Epub ahead of print]
[PMID: 26851599]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。