2016.01.31 | ニュース

メタボの人は脂肪を燃焼しにくい?

172人の肥満・過体重の人を分析
from Nutrients
メタボの人は脂肪を燃焼しにくい?の写真
(C) rangizzz - Fotolia.com

肥満に加えて、高血圧・糖尿病・脂質異常症のうちいずれか2つ以上を発症している状態をメタボリックシンドロームと言います。今回の研究は、メタボリックシンドロームの人と健康的な肥満の人とで、脂肪の燃焼効率が異なるかを検証しました。

◆172人の肥満体型の人のデータから

研究班は肥満体型の人172人を分析し、2型糖尿病メタボリックシンドロームのある人と、健康的な肥満の人に分け、体内消費エネルギーを算定し脂肪の燃焼効率を比較しました。

 

◆メタボの人は脂肪燃焼効率が低い

解析から次の結果が得られました。

メタボリックシンドロームがある人(呼吸商0.87 ± 0.06)や2型糖尿病を持つ人(0.88 ± 0.05)よりも、健康的な過体重/肥満の人(0.85 ± 0.05、p=0.04)では呼吸商は低かった(つまり脂肪利用率が高かった)。

2型糖尿病肥満体型の人やメタボリックシンドロームの人は、体重以外は健康的な人と比べると、脂肪を燃焼する効率が低いという結果でした。

 

今回の研究では、脂肪の燃焼効率の差が生じる因果関係を述べることはできませんが、脂肪の燃焼効率と血糖値のコントロールとは関連性がありそうだとの報告もされています。肥満体型になるときの体の変化をより詳しく知る手掛かりになるかもしれません。

執筆者

Toru Kokubo

参考文献

Individuals with Metabolically Healthy Overweight/Obesity Have Higher Fat Utilization than Metabolically Unhealthy Individuals.

Nutrients. 2016 Jan 4.

[PMID: 26742056]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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