2016.01.20 | ニュース

若年期の運動不足、テレビ視聴習慣が中年期の認知機能に与えた影響を検証

3,247人を対象者にして検証

from JAMA psychiatry

若年期の運動不足、テレビ視聴習慣が中年期の認知機能に与えた影響を検証の写真

運動不足は様々な悪影響を健康にもたらすと言われています。年齢が若いうちからの運動不足やテレビ習慣がその後の認知機能にどのような長期的影響があるかが調べられました。

◆  運動とテレビ習慣の長期的影響

この研究では運動やテレビを見る習慣のアンケートを25年の間に3回以上取り、その習慣が長期的に認知機能に違いを与えたかを調べました。

 

◆  認知機能に悪影響か

次の結果が得られました。

3,247人中107人(3.3%)のテレビ視聴の頻度が多く、運動が少ない人は、テレビ視聴が少なく、活発に運動をする人に比べて低スコアを出すオッズがほぼ2倍になった(DSSTについてオッズ比1.95[1.19-3.22]、Stroop testについてオッズ比2.20[1.36-3.56])。

テレビ視聴の頻度が多く、運動不足な人は認知機能テストの成績が低いということが分かりました。

 

若年期に運動しない生活習慣がついてしまうと長期的に認知機能に悪影響を及ぼしてしまうのかもしれません。

認知機能の低下には生活習慣以外にも原因があるかもしれませんが、日頃から運動をする生活習慣を身に付ける事は認知機能低下のリスクをさげる可能性があるかもしれません。

執筆者

宮本 望都喜

参考文献

Effect of Early Adult Patterns of Physical Activity and Television Viewing on Midlife Cognitive Function.

JAMA Psychiatry. 2016 Jan 1

[PMID: 26629780]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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