2016.01.15 | ニュース

高齢者の集団リハビリテーションで歩く持久力が改善

31人を分析

from PM & R : the journal of injury, function, and rehabilitation

高齢者の集団リハビリテーションで歩く持久力が改善 の写真

高齢者はバランス能力や歩行能力が低下していくことで、転倒し骨折する危険性が高くなります。今回の研究は、高齢者の歩行能力を向上するための方法として、集団リハビリテーションの効果を検証しました。

◆集団リハビリテーションの効果を検証

今回の研究では、65歳以上の高齢者31人を対象に、集団で行うリハビリテーションの前後で歩行能力が改善するか検証しました。集団リハビリテーションは、12週間、週2回行いました。

 

◆持久力が改善

調査の結果、集団リハビリテーションを行うと、持久力を示す指標が改善するという結果でした。一方、歩く速さは改善しませんでした。リハビリテーションによってけがをした人はいませんでした。

 

今回の結果は、集団でリハビリテーションを行う群のみを設けており、比較をする対照がいません。そのため、集団でリハビリテーションを行うことによる効果がほかの方法のリハビリテーションよりも優れているか、述べることはできません。今後、さらに研究が進むことで、高齢者に有用なリハビリテーションのあり方が検証されていくことを期待します。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Translation of a Motor Learning Walking Rehabilitation Program Into a Group-Based Exercise Program for Community-Dwelling Older Adults.

PM R. 2015 Oct 19.

[PMID: 26493856]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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