◆集団リハビリテーションの効果を検証
今回の研究では、65歳以上の高齢者31人を対象に、集団で行うリハビリテーションの前後で歩行能力が改善するか検証しました。集団リハビリテーションは、12週間、週2回行いました。
◆持久力が改善
調査の結果、集団リハビリテーションを行うと、持久力を示す指標が改善するという結果でした。一方、歩く速さは改善しませんでした。リハビリテーションによってけがをした人はいませんでした。
今回の結果は、集団でリハビリテーションを行う群のみを設けており、比較をする対照がいません。そのため、集団でリハビリテーションを行うことによる効果がほかの方法のリハビリテーションよりも優れているか、述べることはできません。今後、さらに研究が進むことで、高齢者に有用なリハビリテーションのあり方が検証されていくことを期待します。
執筆者
Translation of a Motor Learning Walking Rehabilitation Program Into a Group-Based Exercise Program for Community-Dwelling Older Adults.
PM R. 2015 Oct 19.
[PMID: 26493856]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。