2016.01.09 | ニュース

慢性腰痛の人はメンタルが不健康かもしれない

100人を分析

from Medical science monitor : international medical journal of experimental and clinical research

慢性腰痛の人はメンタルが不健康かもしれない の写真

慢性的な痛み、特に腰痛で悩んでいる人は多いのではないでしょうか。今回の研究では、腰痛と精神面にどのような関連性があるか検証しました。

◆腰痛は精神面の健康と関連うるか?

今回の研究は、50歳以上で腰痛を患っている人53人と腰痛がない人47人の計100人を対象に、腰痛と精神面の健康との関連性を検証しました。

 

◆腰痛持ちでは精神面が不健康?

以下の結果が得られました。

慢性腰痛のすべての患者で、年齢や性別に関わらず、対照群と比較して精神面の健康がより低く、全体のスコアは腰痛がない人よりも7ポイント以上高かった(F1.96=14.8、p<0.001)。

腰痛がある人では、腰痛がない人と比べて、精神面が不健康であるという結果でした。

 

今回の研究は、一時点のデータを分析しているため、腰痛があるから精神面が不健康であるのか、精神面が不健康であるから腰痛があるのか、といったところまでは不明です。しかし、何かしらの関連はある可能性は考えられるため、今後の検証に期待します。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Selected Aspects of Mental Health of Elderly Patients with Chronic Back Pain Treated in Primary Care Centers.

Med Sci Monit. 2015 Nov 2.

[PMID: 26522877]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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