2016.01.06 | ニュース

多発性硬化症では何に困るのか?

1,839人を分析

from Work (Reading, Mass.)

多発性硬化症では何に困るのか?の写真

多発性硬化症は、脳や脊髄の神経が障害され、運動や感覚の麻痺が現れる病気です。日常生活も円滑に送れなくなることがあり、生活の質(QOL)も低下すると言われています。今回の研究では、QOLにどのような要因が関連するか検証しました。

◆多発性硬化症のQOLに関連する要因は?

今回の研究では、多発性硬化症患者1,839人を対象に、病気に関連したこと、仕事に関連したこと、心理的な側面といった大きく分けて3つの要因と、QOLの関連性を検証しました。

 

◆QOLには仕事への満足度などが関連

以下の結果が得られました。

QOLは、教育レベル、雇用状態、仕事への満足度、仕事への適合性と正の関係を示し、症状の数、重症度、ストレスレベルと負の関係を示した。

QOLには、仕事への満足度や適合性といった仕事に関係したことや重症度などが関連しました

 

多発性硬化症の発症年齢は、20代から30代と働き盛りの若い人に多いと言われています。このような研究結果を参考に、職場環境などを整えることも大事なのかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Quality of life among people with multiple sclerosis: Replication of a three-factor prediction model.

Work. 2015 Nov 28

[PMID: 26639012]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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