◆肩の痛みに対するテーピングの効果は?
今回の研究では、脳卒中患者32人を対象に、肩の痛みに対してテーピングを行う群と行わない群の2群に分け、効果を検証しました。どちらの群も通常のリハビリテーションは受けました。
◆テーピングを行った方がより痛みが改善
以下の結果が得られました。
介入群では、介入終了後の時点で、対照群と比べて痛みがより大きく減少し、介入1ヶ月後も同様であった(p<0.001、すべての群間差で4.5cm以上であり、臨床的に意義のある最小変化量の2.0cmよりもより大きかった)。
通常のリハビリテーションに加えてテーピングを行った方が、脳卒中後の肩の痛みがより改善するという結果でした。
脳卒中後の肩の痛みは、場合によって後遺症として残る人もいます。このような研究を参考に少しでも改善し、日常生活を送る難しさを減らすためにはリハビリテーションが大事です。
執筆者
Effectiveness of neuromuscular taping on painful hemiplegic shoulder: a randomised clinical trial.
Disabil Rehabil. 2015 Dec 18
[PMID: 26678717]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。