2015.12.30 | ニュース

脳卒中患者の介護者の3分の1は介護の知識が低い

217人を分析

from Annals of rehabilitation medicine

脳卒中患者の介護者の3分の1は介護の知識が低いの写真

脳卒中は介護が最も必要な病気のひとつです。介護はその病気や介護方法の知識が必要になります。今回の研究では、病院に勤める介護者を対象に、介護に関わる知識がどの程度あるか調査しました。

◆介護者の知識はどのくらいか?

今回の研究では、217人の介護者を対象に、脳卒中に特化した介護知識を問うアンケートを実施しました。介護者は、大学病院、リハビリテーション病院、療養施設に勤める人としました。

 

◆療養施設に勤める介護者が最も知識が低い?

以下の結果が得られました。

療養施設で働く介護者の全スコア、サブスケールスコアが、その他の病院で働く介護者よりも有意に低かった(p<0.05)。

療養施設で働く介護者の介護知識が最も低かったという結果でした。

 

今回の研究結果は、韓国の病院を対象にしているため、日本の病院にそのまま当てはめることはできません。一方、日本の療養施設では介護のニーズが非常に高いことが知られています。介護知識が高くなることで、適切な介護が行えるため、このような結果を参考にすることも大事かもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

A Survey of Caregivers' Knowledge About Caring for Stroke Patients.

Ann Rehabil Med. 2015 Oct

[PMID: 26605179]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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