2015.12.24 | ニュース

多発性筋炎で心筋梗塞のリスクが上昇

カナダでの調査より

from Rheumatology (Oxford, England)

多発性筋炎で心筋梗塞のリスクが上昇の写真

多発性筋炎と皮膚筋炎は筋肉の炎症や変性により筋肉に力が入らなくなったり、筋肉の痛みを感じたりする病気です。強い炎症反応により全身に影響を及ぼす可能性があります。心筋梗塞および脳梗塞の発症リスクの関連性を調査しました。

◆多発性筋炎/皮膚筋炎患者における心筋梗塞と脳梗塞発症リスクの推定

カナダのブリティッシュ・コロンビア州の全ての多発性筋炎/皮膚筋炎患者のデータを集めて、一般の人と比較し、心筋梗塞と脳梗塞の発症率を推定しました。

 

◆心筋梗塞は、多発性筋炎患者に多い

774人の患者のうち、多発性筋炎が424人で皮膚筋炎が350人でした。多発性筋炎患者における心筋梗塞の発症率は、一般の人々の3.89倍と、心筋梗塞が多く発症していました。

 

多発性筋炎の患者は、心筋梗塞に注意が必要だと思われます。

執筆者

後藤由佳利

参考文献

Risk of myocardial infarction and ischaemic stroke in adults with polymyositis and dermatomyositis: a general population-based study.

Rheumatology (Oxford). 2015 Sep 30

[PMID: 26424835]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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