◆転倒に夜尿症が関連?
今回の研究では、夜尿症の患者37人を対象に、夜間尿漏れの回数と転倒の関連性を検証しました。
◆夜間尿漏れの回数が多いほど転びやすいかもしれない
以下の結果が得られました。
転倒リスクの増大には、夜尿症の頻度が増えること(p=0.04)、下肢の機能が悪いこと(p<0.001)、上肢の機能が悪いこと(p<0.0001)、筋力や歩行、バランスの身体パフォーマンスが含まれるパフォーマンスが悪いこと(p=0.02)が関連していた。
転倒の数が多い人では、夜尿症の頻度が多いという結果でした。
今回の研究から因果関係は述べられませんが、夜間尿漏れがある人では、歩く能力の悪化をともなっている場合があり、転倒に注意する必要があるかもしれません。
執筆者
参考文献
Nocturnal enuresis as a risk factor for falls in older community-dwelling women with urinary incontinence.
J Urol. 2015 Nov 25
[PMID: 26626218]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。