2015.12.12 | ニュース
腸が炎症を起こすと口腔がんになりやすい?
7,294人を分析
from Clinical gastroenterology and hepatology : the official clinical practice journal of the American Gastroenterological Association

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これまで、ある種の病気がある人では口腔がんの人が多いことがわかっていました。今回の研究では、胃や腸が炎症を起こす炎症性腸疾患と口腔がんの関連性を検証しました。
◆炎症性腸疾患と口腔がんの関連は?
◆炎症性腸疾患の人では口腔がんになりやすい!?
以下の結果が得られました。
年齢と性別で調整した炎症性腸疾患の患者における口腔がんの標準化発生比は、9.77(95%信頼区間5.14-16.98)であった。
炎症性腸疾患の人では、口腔がんを
炎症性腸疾患と口腔がんの直接的な関連性は不明です。炎症の原因となる背景が口腔がんを発症する背景と共通しているのかもしれません。しかし、このような共通した背景から病気の解明に至る可能性もあるため、今後に期待します。
執筆者
参考文献
Increased Risk of Oral Cancer in Patients With Inflammatory Bowel Diseases.
Clin Gastroenterol Hepatol. 2015 Oct 20
[PMID: 26499929]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。