◆週末の出産と死亡率の関係を検証
今回の研究では、イギリスの約135万人のデータから、週末の出産と平日の出産で妊娠22週から生後7日までの子どもの死亡率(周産期死亡率)に違いが見られるか検証しました。
◆週末の出産で周産期死亡率がわずかに高い
以下の結果が得られました。
特に、周産期死亡率は、週末の出産で1000人の赤ちゃんのうち7.3人であり、平日のそれよりも1000人中0.9人高かった(調整済みオッズ比1.07、95%信頼区間1.02-1.13)。
週末の出産では、平日の出産よりも周産期死亡率がわずかに高いという結果でした。
週末効果は、平日と比べて手術や集中治療に関して差が生まれることなどから起きると言われています。とは言え、出産を平日に合わせて行うというのは困難です。平日、休日に関わらず、医療の質が均等になることで妊婦さん、家族の不安が解消されることを望みます。
執筆者
参考文献
Association between day of delivery and obstetric outcomes: observational study.
BMJ. 2015 Nov 24
[PMID: 26602245]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。