◆スマホアプリを使う群、個別コーチング群、対照群にランダムに振り分け
今回の研究では、BMIが25kg/m2以上の過剰体重または肥満である365人を、生活改善を狙うスマホアプリを使う群、個別コーチング群、対照群にランダムに分けました。 スマホアプリを使う群も個別コーチング群も、動機付けの強化と自己管理を行えるような仕組みに基づいて行われました。
◆スマホアプリを用いても体重は減らない
以下の結果が得られました。
スマートフォン群は、どの測定ポイントにおいても、対照群に優らなかった。
個別コーチング群では、6ヶ月時点で対照群よりも体重が有意に減少したが(正味-1.92kg、95%信頼区間-3.17から-0.67、p=0.003)、12ヶ月、24ヶ月時点では減少しなかった。
個別コーチングでは対照群よりも体重が減りましたが、スマホアプリを使用しても、体重は減らないという結果でした。
スマホアプリを使用した減量効果に関して、様々な研究が報告されています。それぞれ使っているアプリが異なるため、効果も様々です。そのため、アプリだけに頼らず、生活習慣の改善のきっかけくらいに考えていると良いかもしれません。
執筆者
Cell phone intervention for you (CITY): A randomized, controlled trial of behavioral weight loss intervention for young adults using mobile technology.
Obesity (Silver Spring). 2015 Nov
[PMID: 26530929]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。