2015.10.21 | ニュース

尿路感染を予防した、植物由来のサプリメントとは?

ランダム化比較試験により検証
from Journal of the American Geriatrics Society
尿路感染を予防した、植物由来のサプリメントとは? の写真
(C) Nic Neish - Fotolia.com

尿路感染症は、尿道カテーテルを使い続けている人では特に起こりやすくなります。今回の研究では、その予防法として、細菌の感染を防ぐと言われているクランベリーの効果を検証しました。

◆クランベリーカプセルで治療を受ける群とプラセボ群にランダムに振り分け

今回の研究は、長期間の医療ケアを受けている928人を対象として、尿路感染症発症する危険性によって、リスクが高い人と低い人に分類し、それぞれの分類でランダムにクランベリーカプセルを飲む群とプラセボ群にランダムに分けました。

尿路感染症を発症する危険性は、長期間の尿道カテーテルを受けているか、糖尿病があるか、1年以内に尿路感染症を1回でも発症したか、を基準に分類しました。 研究実施期間は12ヶ月とし、1日2回カプセルを飲むこととしました。

 

◆尿路感染症を発症する危険性が高い人はクランベリーが効果的

以下の結果が得られました。

ベースラインで尿路感染症のリスクが高い人(n=516)は、臨床的に定義された尿路感染症の発生率が、クランベリーカプセルを飲んだ群で、プラセボ群よりも低く(100人年あたり62.8 vs 84.8、P=.04)、治療効果は0.74であった(95%信頼区間0.57-0.97)。

元々、尿路感染症を発症する危険性が高い人では、クランベリーカプセルを飲んだ場合に、尿路感染症の発生率が低いという結果でした。

 

過去の研究のなかには、クランベリーの尿路感染症に対する効果は低いと報告されているものもあります。まだ一定の見解は得られていないですが、今回の研究結果のように、もしかしたら元々発症の危険性が高い人、というように対象を限定すれば、効果が見られるのかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Effectiveness of cranberry capsules to prevent urinary tract infections in vulnerable older persons: a double-blind randomized placebo-controlled trial in long-term care facilities.

J Am Geriatr Soc. 2014 Jan

[PMID: 25180378]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

MEDLEYニュース新着記事