2015.10.16 | ニュース

鳥インフルエンザの感染源になった鳥とは何だったのか?

中国の感染者139人を分析
from The New England journal of medicine
鳥インフルエンザの感染源になった鳥とは何だったのか? の写真
(C) StepStock - Fotolia.com

鳥インフルエンザは家禽から感染することが多く、重症例も多く報告されています。今回の研究では、2013年に中国で流行した鳥インフルエンザのデータから、その特徴を調査しました。

◆鳥インフルエンザ感染者の症状、家禽への接触歴などを調査

今回の研究は、H7N9型トリインフルエンザウイルスに感染した139人を対象に、主にどのような症状が見られたか、などの特徴を調査しました。

 

◆感染者の82%が家禽に過去に接触し、90%が肺炎または呼吸不全を発症

以下の結果が得られました。

9人が家禽労働者であり、データを入手できた131人のうち82%がニワトリを含めた生きている動物への暴露歴があった(82%)。

計137人(99%)が入院し、125人(90%)が肺炎または呼吸不全発症し、入手できたデータで103人中65人が集中治療室に入院した。

インフルエンザの感染者のうち82%が、ニワトリ、あひる、鳩などの動物に接触したことがあり、90%が肺炎または呼吸不全を発症する重症となっていました

 

この年の鳥インフルエンザは、発症すると高い確率で重症化しており、多くの感染者がニワトリやあひる、鳩などの鳥類に接触していました。過去には鳥インフルエンザによって死亡に至った例も報告されています。今回の研究のような特徴を覚えておくことで、予防対策ができるかもしれません。なお、日本ではまだ鳥インフルエンザが人間に発症した例の報告はありません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Epidemiology of human infections with avian influenza A(H7N9) virus in China.

N Engl J Med. 2014 Feb 6

[PMID: 23614499]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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