鳥インフルエンザに感染した人は何をしていた?
鳥インフルエンザH5N1型は、人に感染することは稀ですが、中国では感染が報告されています。今回は、2008年までに中国でインフルエンザH5N1型に感染した人の特徴を分析した2009年の論文を紹介します。
◆鳥インフルエンザに感染した人の特徴を検証
今回の研究は、2008年までにインフルエンザH5N1型に感染した患者28人と、その患者と年齢や性別などを合致させた対照群を比較し、感染に関連する要因を検証しました。
◆病気か死亡している家禽に触れると感染しやすい
以下の結果が得られました。
多変量解析により、インフルエンザH5N1型感染の独立した
危険因子 は、病んでいるまたは死んだ家禽に直接触れること(オッズ比506.6、95%信頼区間15.7-16319.6、p<.001)、病んでいるまたは死んだ家禽に直接ではないが曝露されること(オッズ比56.9、95%信頼区間4.3-745.6、p=.002)、家禽の生鮮市場に行くこと(オッズ比15.4、95%信頼区間3.0-80.2、p=.001)であった。
インフルエンザH5N1型の感染には、病気や死んだ家禽に触れることが大きく関連していました。
鳥インフルエンザに人間が感染することは非常に稀ですが、大量の
執筆者
Risk factors for human illness with avian influenza A (H5N1) virus infection in China.
J Infect Dis. 2009 Jun 15
[PMID: 19416076]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。