2015.09.21 | ニュース

いびきを改善、中咽頭トレーニングの効果とは

39人のランダム化試験

from Chest

いびきを改善、中咽頭トレーニングの効果とはの写真

睡眠時無呼吸症候群など、眠っているときに空気の通り道が狭くなった状態では、大きな音のいびきが出ることがあります。のどの周りの筋肉を使う「中咽頭トレーニング」で、いびきを改善する研究が行われました。

◆いびきがある人39人が対象

研究班は、いびきの症状がある、40代前後の患者39人を対象として、中咽頭トレーニングを行うグループ(治療群)と、空気の通り道を広げる鼻ダイレーターなどで治療するグループ(対照群)に分け、それぞれ3か月の治療を行いました。

 

◆中咽頭トレーニングでいびきが減少

次の結果が得られました。

対照群では有意な変化は起こらなかった。対して、治療群に割り付けられた患者では1時間当たり36dBを超えるいびきの指数が有意に減少し(99.5[49.6-221.3] vs 48.2[25.5-219.2]、P=0.017)、1時間当たりの総いびき指数も有意に減少した(60.4[21.8-220.6] vs 31.0[10.1-146.5]、P=0.033)。

対照群ではいびきの重症度に変化が見られませんでしたが、中咽頭トレーニングを行った群ではいびきが少なくなりました

研究班は「中咽頭運動は客観的に計測されたいびきを減らす効果があり、いびきに困っている多数の人々を治療しうる」と結論しています。

 

睡眠時の呼吸の状態が悪いと、日中の眠気などにつながると考えられています。この結果だけで中咽頭トレーニングの効果を判断することはできませんが、治療の試みのひとつとして参考になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Effects of Oropharyngeal Exercises on Snoring: A Randomized Trial.

Chest. 2015 Sep 1

[PMID: 25950418]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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