◆インフルエンザにかかった子どもの症状を分析
今回の研究は、13歳以下の子どもを集めた呼吸器感染の研究から得られたデータをもとに、インフルエンザの診断が確定した子ども372人を選び症状を分析しました。
◆95%に発熱、77%に咳、78%に鼻炎
以下の結果が得られました。
子どもの計95%が発熱し、50%が39℃以上であった。3歳未満の子どもでは、20%が40℃以上の熱であった。
77%の子どもは咳があり、78%の子どもが鼻炎があった。
7歳から13歳の子どもでは、頭痛が39%、筋肉痛が13%の子どもでしか見られなかった。
子どもの多くに発熱、咳、鼻炎症状が見られましたが、それに比べ、7歳から13歳の子どもでは頭痛や筋肉痛は少ないという結果でした。
インフルエンザか疑うとき、高熱に加え、関節痛や筋肉痛があるか、頭痛があるかといったことも気になるかもしれません。今回の調査では、痛みに関してはそこまで多くの子どもには見られませんでした。高熱があれば、重症になったり家族にうつったりするのを防ぐためには、早めに医師に相談するのがより安全かもしれません。
執筆者
Clinical presentation of influenza in unselected children treated as outpatients.
Pediatr Infect Dis J. 2009 May
[PMID: 19295464]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。