2015.07.16 | ニュース

髄液マーカーでアルツハイマー病の発症を予測する試み

169人の検査から
from JAMA neurology
髄液マーカーでアルツハイマー病の発症を予測する試みの写真
(C) Sebastian Kaulitzki - Fotolia.com

認知症のない中年成人を対象に、脳の周りを満たす脳脊髄液に含まれる物質の量とその後の認知機能の変化を調べた研究から、いくつかの物質の量によって、その後の脳に起こる変化と、認知機能の変化を予測できたという結果が報告されました。

◆169人の検査結果を追跡

アメリカのワシントン大学などの研究班は、研究開始時に認知症のない中年の成人を対象として平均6年間追跡した研究の一部として、169人の参加者に脳脊髄液の検査を行い、3年ごとの変化を調べました。

 

◆アミロイド沈着と関連

追跡の結果、Aβ42という物質が少なかった人ではその後、アルツハイマー病に特徴的とされる「皮質PiB陽性アミロイドプラークの形成」という脳の変化が起こることが多いなど、脳脊髄液中の物質と認知機能低下の関連を示唆する結果が得られました

研究班は「アルツハイマー病と合致する脳脊髄液のバイオマーカーの縦断的パターンは45歳から54歳のうちに最初に検出可能になり、その後のアミロイド陽性変化および認知機能の低下と関連する」と述べています。

 

アルツハイマー病の治療法は最近さまざまな観点から研究されつつあります。有効な治療法とともに、早期に診断できる方法に期待がかかっています。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Longitudinal Cerebrospinal Fluid Biomarker Changes in Preclinical Alzheimer Disease During Middle Age.

JAMA Neurol. 2015 Jul 6 [Epub ahead of print]

 

[PMID: 26147946]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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