◆紅茶群と紅茶のカフェイン量のみ合わせたプラセボ飲料群にランダムに分類
今回の調査は、日常的に紅茶を飲んでいる男女111名(BMIが20から35)を対象に、以下の方法で実施しました。
対象者は、1日3杯の紅茶粉末を飲むか、フラボノイドが0で味とカフェイン量を紅茶とマッチさせたプラセボ飲料を1日3杯飲んだ。
紅茶を飲む群と、紅茶とカフェイン量が同じになるようにしてフラボノイドは除いた偽飲料を飲む群で、体重やウエストなどへの効果を比較しました。
◆紅茶群では体重とウエスト周径が減少
調査の結果、以下のことを報告しました。
コントロール群と比較して、紅茶を3ヶ月間飲んでいた群では、体重増加が抑えられ(-0.64kg、p=0.047)、ウエスト周径が小さく(-1.88cm、p=0.035)、ウエストとヒップの周径比(-0.03、p=0.005)が小さくなった。 これらの効果は、6ヶ月の時点で有意ではなかった。
紅茶を飲んだ群では、偽飲料を飲んだ群と比較して体重やウエスト周径を改善したという結果でした。
今回の研究では、カフェイン量を両群で合わせているため、その他の成分が関連した可能性があります。フラボノイドも候補に入るかもしれませんが、推測の域を出ません。体重減少に効果がある未知の成分が紅茶に含まれていたのかどうか、今後の研究に期待したいところです。
執筆者
Effects of black tea on body composition and metabolic outcomes related to cardiovascular disease risk: a randomized controlled trial.
Food Funct. 2014 Jul 25
[PMID: 24889137]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。