手術にはスッピンで臨みましょう!

「手術してくれる担当の先生ステキだから、手術受ける時も気合入れてメイクしなくっちゃ!」と思った方が居たかどうかはわかりませんが、本来、手術を受ける患者さんはスッピンである必要があります。その理由について、メイクアイテムごとに解説します。
◆ファンデーション
手術中は患者さんに異常がないか、様々な角度から観察しています。例えば
例えば、”顔色が悪い”という状態。この原因は、体の血の巡りが悪くなっていたり、貧血であるなど様々な可能性があり、手術中の観察項目としても重要な項目です。そもそもファンデーションは顔色を良く見せるために塗るので、手術中に塗られていると前記のように顔色が悪くなっても分かりにく、異常の早期発見を妨げてしまう可能性があるのです。
また、必要時にはおでこなど顔に直接モニタリングの器械を貼る場合もあり、そのような場合にはファンデーションが妨げとなって正確な数値を測定できない場合もあります。
◆口紅
何らかの原因により呼吸が正常にできていない場合、唇やつめが紫色に変色する事があり、これを
◆まつ毛エクステ・付けまつ毛
これは必ずしも手術の妨げになるものではありませんが、注意事項として解説します。
事前準備として、付けまつ毛は術前に取っておいた方が良いですが、まつ毛エクステの場合専用サロンに行かなければ取れないので、なかなかそうはいきません。目の周辺の手術でない場合必ずしも取る必要はありませんが、もしまつ毛エクステを取らないのであれば、シールを剥がした時に一緒に取れてしまう可能性がある事を十分に理解しておきましょう。
◆スッピンのすすめ
気合を入れて手術に臨むため、メイクをしたいと思う方も居るかもしれませんが、手術の安全を考えるのであれば、手術はスッピンで臨む事をおすすめします。どうしてもスッピンは見せられない‼︎という方は、マスクを着けてお顔を隠して手術室へ入室し、必要時に手術室内でマスクを外すということも可能です。事前に担当看護師に相談してみてくださいね。
執筆者
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。