2015.05.25 | コラム

薬は何で飲むのがいいの??

薬と飲み物シリーズ 〔 その① 水と白湯 〕
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皆さんは薬を飲む時、何で飲んでいますか?水、お茶、あるいはジュースで、という方ももしかしたらいるかもしれません。「水が無難である」ことは誰もが想像できますが、それではお茶やジュースで飲むと何か不都合なことがあるのでしょうか?ここでは薬を飲む時の基本事項に関してご紹介します。

◆ 薬は"何"で飲むのがよいのか?

通常の飲み薬(内服薬)の正しい飲み方を示すなら、

『 コップ1杯 (約150〜200cc)の水または白湯(さゆ)注)で服用すること 』 となります。

コップ1杯の理由はしっかりと胃まで薬を運ばせ、途中でのどなどに引っかからないようにするのが主な理由です。一方、水また白湯で飲むのは薬が適切に吸収されるのに最も影響が少なく服用でき、薬自体も水または白湯で服用することを前提に作られている場合が多いのが理由です。

薬の中には苦味を抑える工夫や胃では溶けず腸で溶けるような工夫を施してあるものもあり、これらの薬をあまり熱いお湯などで飲むと胃や腸に届く前に熱で溶けたりして、せっかくの工夫が台無しになってしまうおそれもあります。また薬の中にはお茶やコーヒーに含まれるカフェインや、ある種の柑橘類(ジュース等も含む)と体の中で反応して、効果に変化が出るものもあります。

もちろん、子ども用の薬などでは甘いジュースやゼリー等を用いて飲んでも良いように造られているものもあり、薬の種類によっても様々ですが、特別な指示が無い場合や判断に迷う場合には、 "薬は水または白湯で飲む" のが無難といえるでしょう。

また、水分の摂取制限の指示を受けていたり、どうしても薬を上手く飲み込めない等の事情をお持ちの方は現在では口の中で唾液で溶けてそのまま飲める工夫が施してある薬などが選べる場合もありますので、どうぞ気軽に医師や薬剤師にご相談下さい。

 

注)白湯(さゆ):いったん沸騰させたお湯をぬるくなるまで冷ましたもの

執筆者

中澤 巧

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。