処方薬
プレジコビックス配合錠
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プレジコビックス配合錠の基本情報

プレジコビックス配合錠の概要

商品名 プレジコビックス配合錠
一般名 ダルナビルエタノール付加物・コビシスタット錠
薬価・規格 1935.0円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ヤンセンファーマ
YJコード 6250110F1028
レセプト電算コード 622532301
識別コード TG
添付文書PDFファイル

プレジコビックス配合錠の主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

プレジコビックス配合錠の用途

プレジコビックス配合錠の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、頭痛、下痢、悪心、嘔吐、腹痛、鼓腸、疲労、膵型アミラーゼ増加、リパーゼ増加、血中クレアチニン増加

起こる可能性のある重大な副作用

急性膵炎、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、重度発疹、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇

上記以外の副作用

総コレステロール増加、血中ブドウ糖増加、LDLコレステロール増加、ALT増加、AST増加、過敏症、免疫再構築症候群、高トリグリセリド血症、食欲減退、高コレステロール血症、糖尿病、高脂血症、異常な夢、腹部膨満、消化不良、膵酵素増加、肝酵素増加、皮膚そう痒症、血管浮腫、蕁麻疹、筋肉痛、無力症、トリグリセリド増加、ALP増加、急性肝炎、体脂肪再分布、体脂肪蓄積、骨壊死、女性化乳房

プレジコビックス配合錠の用法・用量

  • 通常、成人には1回1錠(ダルナビルとして800mg、コビシスタットとして150mgを含有)を1日1回食事中又は食直後に経口投与する
  • 投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用すること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 抗HIV薬による治療経験があり、ウイルス学的抑制が得られていない患者には薬剤耐性遺伝子型検査の実施が推奨されるが、薬剤耐性遺伝子型検査が行えない場合には、次のとおりとする
  • ・ HIVプロテアーゼ阻害剤の治療経験がありウイルス学的抑制が得られていない患者で薬剤耐性遺伝子型検査が行えない場合には、本剤を使用すべきでない
  • ・ HIVプロテアーゼ阻害剤の治療経験がなくウイルス学的抑制が得られていない患者で薬剤耐性遺伝子型検査が行えない場合には本剤の使用が可能である
  • 7.2. 本剤は、ダルナビル エタノール付加物及びコビシスタットを含有する配合剤であるので、ダルナビル エタノール付加物を含有する製剤及びコビシスタットを含有する製剤と併用しないこと
    • また、コビシスタットと同じ薬物動態学的増強因子であるリトナビルを含有する製剤とも併用しないこと
  • 7.3. 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定できない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

プレジコビックス配合錠の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • イサブコナゾニウム硫酸塩投与中
    • ピモジド投与中
    • トリアゾラム投与中
    • ミダゾラム投与中
    • リファンピシン投与中
    • シンバスタチン投与中
    • アゼルニジピン投与中
    • ジヒドロエルゴタミン投与中
    • バルデナフィル投与中
    • カルバマゼピン投与中
    • ブロナンセリン投与中
    • シルデナフィル<レバチオ>投与中
    • エルゴメトリン投与中
    • メチルエルゴメトリン投与中
    • タダラフィル<アドシルカ>投与中
    • フェノバルビタール投与中
    • セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品摂取中
    • フェニトイン投与中
    • リバーロキサバン投与中
    • エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中
    • ホスフェニトイン投与中
    • グラゾプレビル投与中
    • チカグレロル投与中
    • ロミタピド投与中
    • アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル投与中
    • HIVプロテアーゼ阻害剤の治療経験がありウイルス学的抑制が得られていない
    • イバブラジン投与中
    • ルラシドン投与中
    • ベネトクラクス<再発又は難治性の小リンパ球性リンパ腫の用量漸増期>投与中
    • ベネトクラクス<再発又は難治性の慢性リンパ性白血病の用量漸増期>投与中
    • フィネレノン投与中
    • 血友病
    • 著しい出血傾向
    • 投与前に肝機能異常
    • 慢性活動性B型及び/又はC型肝炎
    • HIVプロテアーゼ阻害剤の治療経験がなくウイルス学的抑制が得られていない

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

プレジコビックス配合錠の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
コルヒチン 血中濃度を上昇
バルデナフィル 血中濃度を上昇
シルデナフィル<レバチオ> 血中濃度を上昇
タダラフィル<肺高血圧症を適応とする場合> 血中濃度を上昇
シルデナフィル<バイアグラ> 血中濃度を上昇
タダラフィル<シアリス・ザルティア> 血中濃度を上昇
クロラゼプ酸 血中濃度を上昇
ジアゼパム 血中濃度を上昇
エスタゾラム 血中濃度を上昇
フルラゼパム 血中濃度を上昇
ゾルピデム 血中濃度を上昇
アミオダロン 血中濃度を上昇
ベプリジル 血中濃度を上昇
ジソピラミド 血中濃度を上昇
リドカイン<全身> 血中濃度を上昇
キニジン 血中濃度を上昇
シクロスポリン 血中濃度を上昇
タクロリムス水和物 血中濃度を上昇
シロリムス 血中濃度を上昇
テムシロリムス 血中濃度を上昇
クロナゼパム 血中濃度を上昇
エトスクシミド 血中濃度を上昇
Ca拮抗剤<アゼルニジピンは併用禁忌> 血中濃度を上昇
フェロジピン 血中濃度を上昇
ニフェジピン 血中濃度を上昇
ニカルジピン 血中濃度を上昇
アムロジピン 血中濃度を上昇
ジルチアゼム 血中濃度を上昇
ベラパミル 血中濃度を上昇
フルチカゾン 血中濃度を上昇
ブデソニド 血中濃度を上昇
プレドニゾロン 血中濃度を上昇
ダサチニブ 血中濃度を上昇
エベロリムス 血中濃度を上昇
ニロチニブ 血中濃度を上昇
ラパチニブ 血中濃度を上昇
ビンブラスチン 血中濃度を上昇
ビンクリスチン 血中濃度を上昇
ボセンタン 血中濃度を上昇
アピキサバン 血中濃度を上昇
エプレレノン 血中濃度を上昇
トルバプタン 血中濃度を上昇
エレトリプタン 血中濃度を上昇
ダビガトランエテキシラート 血中濃度を上昇
アミトリプチリン 血中濃度を上昇
イミプラミン 血中濃度を上昇
パロキセチン 血中濃度を上昇
ノルトリプチリン 血中濃度を上昇
セルトラリン 血中濃度を上昇
トラゾドン 血中濃度を上昇
リスペリドン 血中濃度を上昇
ペルフェナジン 血中濃度を上昇
クエチアピン 血中濃度を上昇
フェンタニル 血中濃度を上昇
オキシコドン 血中濃度を上昇
トラマドール 血中濃度を上昇
プロパフェノン 血中濃度を上昇
トルテロジン 血中濃度を上昇
デキストロメトルファン 血中濃度を上昇
カルベジロール 血中濃度を上昇
メトプロロール 血中濃度を上昇
チモロール 血中濃度を上昇
フレカイニド 血中濃度を上昇
メキシレチン 血中濃度を上昇
ジゴキシン 血中濃度を上昇
ドロスピレノン 血中濃度を上昇
リファブチン 血中濃度を上昇、ダルナビル及びコビシスタットの血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
フマル酸テノホビルジソプロキシル 血中濃度を上昇
リルピビリン 血中濃度を上昇
マラビロク 血中濃度を上昇
リファンピシン類 ダルナビル及びコビシスタットの血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
フェノバルビタール ダルナビル及びコビシスタットの血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
フェニトイン ダルナビル及びコビシスタットの血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
ホスフェニトイン ダルナビル及びコビシスタットの血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
カルバマゼピン ダルナビル及びコビシスタットの血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
デキサメタゾン<全身投与> ダルナビル及びコビシスタットの血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
トリアゾラム 血中濃度上昇、過度の鎮静や呼吸抑制等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ミダゾラム 血中濃度上昇、過度の鎮静や呼吸抑制等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ピモジド 血中濃度上昇、不整脈等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン 血中濃度上昇、末梢血管痙縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ジヒドロエルゴタミン 血中濃度上昇、末梢血管痙縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
エルゴメトリン 血中濃度上昇、末梢血管痙縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
メチルエルゴメトリン 血中濃度上昇、末梢血管痙縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
シンバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
アトルバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
ロスバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
プラバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
ピタバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
ブロナンセリン 血中濃度が上昇し作用が増強
ルラシドン 血中濃度が上昇し作用が増強
イサブコナゾニウム硫酸塩 血中濃度が上昇し作用が増強
アゼルニジピン アゼルニジピンの血中濃度が上昇し作用が増強
アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル アゼルニジピンの血中濃度が上昇し作用が増強
ロミタピド 血中濃度が著しく上昇
フィネレノン 血中濃度が著しく上昇
イバブラジン 血中濃度が上昇し過度の徐脈
ベネトクラクス 血中濃度が上昇し腫瘍崩壊症候群の発現が増強、血中濃度が上昇し副作用が増強
グラゾプレビル 血中濃度が上昇
リバーロキサバン 血中濃度が上昇し作用が増強されることにより出血の危険性が増大
チカグレロル 血中濃度が上昇し作用が増強されることにより出血の危険性が増大
サルメテロール 血中濃度上昇でQT延長・動悸・洞性頻脈などの心血管系事象の発現リスク増大
グレカプレビル・ピブレンタスビル グレカプレビルの血中濃度を上昇
経口避妊薬 血中濃度を低下
エチニルエストラジオール 血中濃度を低下
ノルエチステロン 血中濃度を低下
メサドン 血中濃度を低下
クラリスロマイシン ダルナビル・コビシスタット又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
エリスロマイシン ダルナビル・コビシスタット又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
イトラコナゾール ダルナビル・コビシスタット又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
ケトコナゾール ダルナビル・コビシスタット又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
ボリコナゾール ダルナビル・コビシスタット又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
フルコナゾール ダルナビル・コビシスタット又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
ワルファリン 血中濃度に影響
エトラビリン ダルナビル及び/又はコビシスタットの血中濃度が低下
エファビレンツ ダルナビル及び/又はコビシスタットの血中濃度が低下
ネビラピン ダルナビル及び/又はコビシスタットの血中濃度が低下
ラルテグラビル ダルナビルの血中濃度を減少

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

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プレジコビックス配合錠に関係する解説

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)

  • プレジコビックス配合錠は、プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)とは、プロテアーゼという酵素を阻害することで、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の標的細胞でのウイルス粒子産生を阻害し感染拡大を抑える薬。

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • ノービア
  • カレトラ
  • プリジスタ
  • レクシヴァ
  • レイアタッツ
  • プレジコビックス
プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)についての詳しい解説を見る