処方薬
トリーメク配合錠
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トリーメク配合錠の基本情報

トリーメク配合錠の概要

商品名 トリーメク配合錠
一般名 ドルテグラビルナトリウム・アバカビル硫酸塩・ラミブジン錠
薬価・規格 6865.6円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ヴィーブヘルスケア
YJコード 6250106F1021
レセプト電算コード 622408801
識別コード 572Tri
添付文書PDFファイル

トリーメク配合錠の主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

トリーメク配合錠の用途

トリーメク配合錠の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

疲労、免疫再構築炎症反応症候群、不眠症、浮動性めまい、異常な夢、うつ病、傾眠、睡眠障害、錯感覚、不安、自殺企図

起こる可能性のある重大な副作用

肝機能障害、重篤な血液障害、赤芽球癆、汎血球減少、貧血、白血球減少、好中球減少、血小板減少、錯乱状態、心不全、ビリルビン上昇、発熱、皮疹、多臓器過敏症、全身性過敏症、斑状丘疹性皮疹、蕁麻疹、多形紅斑、紅斑、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、口腔潰瘍、呼吸困難、咳、咽頭痛、頭痛、急性呼吸促迫症候群、呼吸不全、感覚異常、リンパ球減少、肝機能検査値異常、AST上昇、ALT上昇、肝不全、筋痛、筋変性、横紋筋融解、筋萎縮、関節痛、CK上昇、クレアチニン上昇、腎不全、結膜炎、嗜眠、倦怠感、疲労感、浮腫、リンパ節腫脹、血圧低下、粘膜障害、アナフィラキシー、薬剤性過敏症症候群、発疹、好酸球増多、遅延性の重篤な過敏症状、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、眼充血、顔面腫脹、口唇びらん、口腔粘膜びらん、陰部びらん、皮膚水疱、粘膜水疱、そう痒、全身倦怠、全身倦怠感、膵炎、血清アミラーゼ上昇、血清リパーゼ上昇、トリグリセリド上昇、重度腹痛、悪心、乳酸アシドーシス、脂肪沈着による重度肝腫大、脂肪肝、肝毒性、肝毒性が疑われる臨床症状、肝毒性が疑われる検査値異常、重篤な乳酸アシドーシス、食欲不振、急な体重減少、胃腸障害、頻呼吸、横紋筋融解症、ニューロパチー、痙攣、黄疸

上記以外の副作用

鼓腸、腹部膨満、消化不良、腹部不快感、胃食道逆流性疾患、上腹部痛、胃炎、肝炎、皮膚そう痒症、脱毛症、ざ瘡、多汗症、皮膚炎、無力症、異常感、熱感、インフルエンザ様疾患、酩酊感、易刺激性、乳頭炎、食欲減退、筋肉痛、筋痙直、鼻炎、咳嗽、ALT増加、AST増加、血中ビリルビン増加、血中クレアチニン増加、肝機能検査異常、血中ブドウ糖増加、体重増加、体重減少、末梢性ニューロパチー、感情障害、自殺念慮、痔核、腹部硬直、湿疹、毛包炎、体温調節障害、疼痛、体脂肪再分布、体脂肪蓄積、胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、顔面脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加、アミラーゼ増加、高乳酸血症、脱水、耳管炎、筋障害、骨痛、敗血症、口腔咽頭痛、肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、呼吸障害、上気道炎症、リンパ球減少症、リンパ節症、心筋症、血中ブドウ糖減少、総蛋白増加、総蛋白減少、血中重炭酸塩増加、血中重炭酸塩減少、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、血中トリグリセリド増加、血中コレステロール増加、血中尿酸増加、平均赤血球容積増加

トリーメク配合錠の用法・用量

  • 通常、成人には1回1錠(ドルテグラビルとして50mg、アバカビルとして600mg及びラミブジンとして300mgを含有)を食事の有無にかかわらず1日1回経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は、HIV感染症に対して1剤で治療を行うものであるため、他の抗HIV薬<ドルテグラビルを追加投与する必要がある場合を除く>と併用しないこと(ただし、ドルテグラビルを追加投与する必要がある場合を除く)〔7.2、10.2参照〕
  • 7.2. 本剤とカルバマゼピン、リファンピシン、フェニトイン、ホスフェニトイン、フェノバルビタール、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品を併用する場合は、ドルテグラビルとして50mgを本剤投与の約12時間後に投与する〔7.1、10.2、16.7.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

トリーメク配合錠の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 重度肝障害
    • 膵炎
    • 膵炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法
    • B型慢性肝炎
    • 腎機能障害<Ccrが30~49mL/min>
    • 腎機能障害<Ccrが30mL/min未満>
    • 腎機能障害<クレアチニンクリアランス<Ccr>が30mL/min未満>
    • 軽度肝障害
    • 中等度肝障害
    • B型肝炎ウイルス感染
    • 肝疾患の危険因子を有する
    • 非代償性B型慢性肝炎
    • HLA-B*5701を保有
    • B型肝炎ウイルス重複感染
    • C型肝炎ウイルス重複感染
    • INSTIに耐性

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

トリーメク配合錠の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
膵炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法 膵炎を再発又は発症
塩酸ピルジカイニド 血漿中濃度を上昇、心室頻拍・洞停止及び心室細動等の発現及び重篤化
カルバマゼピン ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで33%・Cτで73%低下
フェニトイン ドルテグラビルの血漿中濃度を低下
ホスフェニトイン ドルテグラビルの血漿中濃度を低下
フェノバルビタール ドルテグラビルの血漿中濃度を低下
リファンピシン類 ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで43%・Cτで72%低下
多価陽イオン含有製剤<服用> ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで72%・C24で74%低下
マグネシウム製剤経口剤 ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで72%・C24で74%低下
アルミニウム<服用> ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで72%・C24で74%低下
鉄剤<服用> ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで35%・C24で32%低下
カルシウム経口剤 ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで35%・C24で32%低下
塩酸メトホルミン 血漿中濃度をCmaxで66%上昇、血漿中濃度をCmaxで111%上昇
エタノール摂取 アバカビルの代謝はエタノールによる影響を受ける、アバカビルのAUCが約41%増加
メサドン塩酸塩 クリアランスが22%増加、Cmaxが35%減少しtmaxが1時間延長
スルファメトキサゾール・トリメトプリム ラミブジンのAUCが43%増加、ラミブジンの全身クリアランスが30%・腎クリアランスが35%減少
ソルビトール ラミブジンのAUCが減少<それぞれ18%・36%・42%減少>
リオシグアト AUCが増加

飲食物との組み合わせ注意

  • アルミニウムを含むもの
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • カルシウム・マグネシウム・鉄などを含むもの<牛乳、乳製品、バジル、海苔、ひじき など>
  • ソルビトールを含むもの
  • アルコールを含むもの

トリーメク配合錠と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 6865.6円 (1錠)
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トリーメク配合錠に関係する解説

インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)

  • トリーメク配合錠は、インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)に分類される。
  • インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)とは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の宿主細胞(リンパ球細胞など)への感染を成立するために必要な逆転写酵素やインテグラーゼという酵素を阻害することで、ウイルスの増殖を抑える薬。

インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • スタリビルド配合錠
  • ゲンボイヤ配合錠
  • トリーメク配合錠
  • ビクタルビ配合錠
  • ドウベイト配合錠
インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)についての詳しい解説を見る