処方薬
エプジコム配合錠
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エプジコム配合錠の基本情報

エプジコム配合錠の概要

商品名 エプジコム配合錠
一般名 ラミブジン・アバカビル硫酸塩錠
薬価・規格 2061.7円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ヴィーブヘルスケア
YJコード 6250102F1031
レセプト電算コード 621657001
識別コード GSFC2
添付文書PDFファイル

エプジコム配合錠の主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

エプジコム配合錠の用途

エプジコム配合錠の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

嘔気、肝機能検査値異常、AST上昇、ALT上昇、トリグリセリド上昇、血中尿酸上昇、発疹、皮膚炎、湿疹、血清コレステロール上昇、胃炎

起こる可能性のある重大な副作用

発熱、皮疹、多臓器過敏症、全身性過敏症、斑状丘疹性皮疹、じん麻疹、多形紅斑、嘔吐、下痢、腹痛、口腔潰瘍、呼吸困難、咳、咽頭痛、頭痛、急性呼吸促迫症候群、呼吸不全、感覚異常、リンパ球減少、肝不全、筋痛、筋変性、横紋筋融解、筋萎縮、関節痛、CK上昇、クレアチニン上昇、腎不全、結膜炎、嗜眠、倦怠感、疲労感、浮腫、リンパ節腫脹、血圧低下、粘膜障害、アナフィラキシー、重篤な血液障害、赤芽球癆、汎血球減少、貧血、白血球減少、好中球減少、血小板減少、膵炎、血清アミラーゼ上昇、血清リパーゼ上昇、重度腹痛、悪心、乳酸アシドーシス、脂肪沈着による重度肝腫大、脂肪肝、肝毒性、肝毒性が疑われる臨床症状、肝毒性が疑われる検査値異常、重篤な乳酸アシドーシス、全身倦怠、食欲不振、急な体重減少、胃腸障害、頻呼吸、横紋筋融解症、ニューロパシー、錯乱、痙攣、心不全、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN

上記以外の副作用

体脂肪再分布、体脂肪蓄積、胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、顔面脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加、無力症、血清クレアチニン上昇、筋肉痛、めまい、睡眠障害、うつ病、皮膚そう痒、血糖値上昇、過敏症、疲労、アミラーゼ上昇、体重減少、リンパ節症、平均赤血球容積増加、MCV増加、痔核、腹部痙直、消化不良、鼓腸放屁、体温調節障害、疼痛、筋痙直、骨痛、感情障害、不安感、末梢神経障害、錯感覚、脱水、脱水症、高乳酸塩血症、心筋症、肺炎、気管支炎、鼻炎、副鼻腔炎、耳管炎、呼吸障害、上気道炎、アレルギー反応、脱毛、発汗、ざ瘡、毛嚢炎、重炭酸塩上昇、重炭酸塩低下、血糖値低下、総蛋白上昇、総蛋白低下、敗血症

エプジコム配合錠の用法・用量

  • 通常、成人には1回1錠(ラミブジンとして300mg及びアバカビルとして600mg)を1日1回経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること
  • 7.2. 本剤はラミブジン及びアバカビルの固定用量を含有する配合剤であるので、本剤に加えてラミブジン含有製剤又はアバカビル含有製剤を併用投与しないこと
  • 7.3. HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、本剤は他の抗HIV薬と併用すること〔18.3.1、18.3.2参照〕
  • 7.4. ラミブジンの薬剤耐性プロファイル等のウイルス学的特性はエムトリシタビンと類似しているので、本剤とエムトリシタビンを含む製剤を併用しないこと
    • また、エムトリシタビンを含む抗HIV療法においてウイルス学的効果が得られず、HIV-1逆転写酵素遺伝子のM184V/I変異が認められた場合、エムトリシタビンを本剤に変更するのみで効果の改善は期待できない〔18.3.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

エプジコム配合錠の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 重度肝障害
    • 膵炎
    • 膵炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法
    • B型慢性肝炎
    • 腎機能障害<Ccrが30~49mL/min>
    • 腎機能障害<Ccrが30mL/min未満>
    • 腎機能障害<クレアチニンクリアランス<Ccr>が30mL/min未満>
    • 軽度肝障害
    • 中等度肝障害
    • B型肝炎ウイルス感染
    • 肝疾患の危険因子を有する
    • HIV-2感染症
    • アバカビル又はラミブジンのいずれかによる副作用が疑われ本剤の投与を中止
    • 非代償性B型慢性肝炎
    • HLA-B*5701を保有

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

エプジコム配合錠の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
膵炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法 膵炎を再発又は発症
スルファメトキサゾール・トリメトプリム ラミブジンのAUCが43%増加、ラミブジンの全身クリアランスが30%・腎クリアランスが35%減少
ソルビトール ラミブジンのAUCが減少<それぞれ18%・36%・42%減少>
エタノール摂取 アバカビルの代謝はエタノールによる影響を受ける、アバカビルのAUCが約41%増加
メサドン塩酸塩 クリアランスが22%増加、Cmaxが35%減少しtmaxが1時間延長
リオシグアト AUCが増加

飲食物との組み合わせ注意

  • ソルビトールを含むもの
  • アルコールを含むもの

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エプジコム配合錠に関係する解説

核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)

  • エプジコム配合錠は、核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • 核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)とは、ヒト免疫不全(HIV)が宿主細胞に感染するために必要な逆転写酵素の働きを阻害し、HIVの体内における感染拡大を抑える薬。

核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • コンビビル
  • ザイアジェン
  • ビリアード
  • エプジコム
  • エムトリバ
  • ツルバダ
  • デシコビ
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