処方薬
コンビビル配合錠
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コンビビル配合錠の基本情報

コンビビル配合錠の概要

商品名 コンビビル配合錠
一般名 ジドブジン・ラミブジン錠
薬価・規格 1014.4円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ヴィーブヘルスケア
YJコード 6250100F1032
レセプト電算コード 621144201
識別コード GXFC3
添付文書PDFファイル

コンビビル配合錠の主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

コンビビル配合錠の用途

コンビビル配合錠の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

食欲不振、トリグリセリド上昇、腹痛、嘔吐、嘔気、下痢、胃炎、鼓腸放屁、倦怠感、疲労、体脂肪再分布

起こる可能性のある重大な副作用

貧血、汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、乳酸アシドーシス、膵炎、血清リパーゼ上昇、ニューロパシー、重篤な血液障害、再生不良性貧血、赤芽球癆、脂肪沈着による重度肝腫大、脂肪肝、肝毒性、肝毒性が疑われる臨床症状、肝毒性が疑われる検査値異常、重篤な乳酸アシドーシス、全身倦怠、急な体重減少、胃腸障害、呼吸困難、頻呼吸、重度腹痛、悪心、横紋筋融解症、錯乱、痙攣、てんかん様発作、心不全

上記以外の副作用

体脂肪蓄積、胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、顔面脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加、発熱、肝機能検査値異常、AST上昇、ALT上昇、めまい、発疹、血清コレステロール上昇、血中尿酸上昇、体重減少、消化不良、便秘、口内潰瘍、疼痛、頭痛、無力症、骨痛、筋痛、うつ病、錯感覚、不眠、末梢神経障害、傾眠、失神、過敏症、湿疹、ざ瘡、毛嚢炎、皮膚そう痒、皮膚炎、脱毛、アレルギー反応、高乳酸塩血症、味覚倒錯、霧視、血清アミラーゼ上昇、平均赤血球容積増加、MCV増加、リンパ球減少、リンパ節症、嚥下困難、口唇浮腫、舌浮腫、曖気、歯肉出血、直腸出血、痔核、腹部痙直、胸痛、全身痛、悪寒、感冒症状、背痛、体温調節障害、インフルエンザ様疾患、ミオパシー、CK上昇、筋脱力、筋痙直、関節痛、脳症状、活動低下、手足のしびれ感、情緒不安、不安、筋痙攣、振戦、攣縮、痛覚過敏、神経過敏症、健忘症、見当識障害、嗄声、ストレス反応、空間の広がり感、睡眠障害、感情障害、肺炎、鼻出血、咽頭炎、鼻炎、咳、咽頭痛、気管支炎、副鼻腔炎、耳管炎、呼吸障害、上気道炎、じん麻疹、体臭変化、爪色素沈着、皮膚色素沈着、口腔粘膜色素沈着、発汗、頻尿、排尿障害、腎不全、無尿、多尿、血清クレアチニン上昇、心筋症、血管拡張、脱水、高血糖、重炭酸塩低下、総蛋白低下、重炭酸塩上昇、総蛋白上昇、血糖値低下、羞明、弱視、難聴、敗血症、女性化乳房

コンビビル配合錠の用法・用量

  • 通常、成人には1回1錠(ジドブジンとして300mg及びラミブジンとして150mg)を1日2回経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、本剤は他の抗HIV薬と併用すること〔18.3.1、18.3.2参照〕
  • 7.2. 本剤投与中貧血<ヘモグロビン値が9.5g/dL未満>又は好中球減少<1000/mm3未満>が認められた場合は、本剤の投与を中止し、個別のジドブジン製剤(レトロビルカプセル)又はラミブジン製剤(エピビル錠)を用いて用量調節を行うこと〔2.1、5.4、9.1.1-9.1.3参照〕
  • 7.3. 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること
  • 7.4. 本剤はジドブジン及びラミブジンの固定用量を含有する配合剤であるので、本剤に加えてジドブジン含有製剤(レトロビルカプセル)又はラミブジン含有製剤を併用投与しないこと
  • 7.5. ラミブジンの薬剤耐性プロファイル等のウイルス学的特性はエムトリシタビンと類似しているので、本剤とエムトリシタビンを含む製剤を併用しないこと
    • また、エムトリシタビンを含む抗HIV療法においてウイルス学的効果が得られず、HIV-1逆転写酵素遺伝子のM184V/I変異が認められた場合、エムトリシタビンを本剤に変更するのみで効果の改善は期待できない〔18.3.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

コンビビル配合錠の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • イブプロフェン投与中
    • Hb値7.5g/dL未満<HIV感染起因でHIV薬治療経験無しを除く>
    • 好中球数750/mm3未満<HIV感染起因でHIV薬治療経験無しを除く>
    • 膵炎
    • 他の抗HIV薬で治療経験無くHIV感染でヘモグロビン値7.5g/dL未満
    • 他の抗HIV薬で治療経験無くHIV感染で好中球数750/mm3未満
    • 膵炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法
    • 本剤で治療経験無くHIV感染で好中球数750/mm3未満
    • 本剤で治療経験無くHIV感染でヘモグロビン値7.5g/dL未満
    • B型慢性肝炎
    • 肝機能障害
    • 肝硬変
    • AIDS
    • 重篤な肝疾患
    • ビタミンB12欠乏
    • 腎機能障害<Ccrが30~49mL/min>
    • 腎機能障害<Ccrが30mL/min未満>
    • 腎機能障害<クレアチニンクリアランス<Ccr>が30mL/min未満>
    • B型肝炎ウイルス感染
    • 肝疾患の危険因子を有する
    • 非代償性B型慢性肝炎
    • 成人AIDS
    • HIVによる神経機能障害
    • ヘモグロビン値7.5g/dL以上9.5g/dL未満
    • ヘモグロビン値7.5g/dL未満<HIV感染起因でHIV薬治療経験無し>
    • 好中球数750/mm3以上1000/mm3未満
    • 好中球数750/mm3未満<HIV感染起因でHIV薬治療経験無し>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

コンビビル配合錠の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
膵炎を発症させることが知られている薬剤との併用療法 膵炎を再発又は発症
イブプロフェン 出血傾向が増強
イセチオン酸ペンタミジン ジドブジンの毒性作用が増強
ピリメタミン ジドブジンの毒性作用が増強
スルファメトキサゾール・トリメトプリム ジドブジンの毒性作用が増強、ラミブジンのAUCが43%増加、ラミブジンの全身クリアランスが30%減少、ラミブジンの腎クリアランスが35%減少
フルシトシン ジドブジンの毒性作用が増強
ガンシクロビル ジドブジンの毒性作用が増強
インターフェロン ジドブジンの毒性作用が増強
ビンクリスチン硫酸塩 ジドブジンの毒性作用が増強
硫酸ビンブラスチン ジドブジンの毒性作用が増強
ドキソルビシン塩酸塩 ジドブジンの毒性作用が増強
プロベネシド ジドブジンの全身クリアランスが約1/3に減少し半減期が約1.5倍延長
フルコナゾール ジドブジンの最高血中濃度が84%上昇
ホスフルコナゾール ジドブジンの最高血中濃度が84%上昇
リトナビル ジドブジンの最高血中濃度が27%減少しAUCが25%減少
リファンピシン類 ジドブジンの全身クリアランスが約2.5倍増加しAUCが約1/2減少
フェニトイン 血中フェニトイン濃度が約1/2に減少、血中フェニトイン濃度が上昇
サニルブジン 細胞内におけるサニルブジン三リン酸化体が減少しサニルブジンの効果が減弱
リバビリン ジドブジンの効果が減弱
アトバコン ジドブジンのAUC33%上昇しグルクロン酸抱合体の最高血中濃度19%低下
ソルビトール ラミブジンのAUCが減少<それぞれ18%・36%・42%減少>

飲食物との組み合わせ注意

  • ソルビトールを含むもの

コンビビル配合錠と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 1014.4円 (1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 ヴィーブヘルスケア
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コンビビル配合錠に関係する解説

核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)

  • コンビビル配合錠は、核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • 核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)とは、ヒト免疫不全(HIV)が宿主細胞に感染するために必要な逆転写酵素の働きを阻害し、HIVの体内における感染拡大を抑える薬。

核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • コンビビル
  • ザイアジェン
  • ビリアード
  • エプジコム
  • エムトリバ
  • ツルバダ
  • デシコビ
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