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プリジスタ錠600mg
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プリジスタ錠600mgの基本情報

プリジスタ錠600mgの概要

商品名 プリジスタ錠600mg
一般名 ダルナビルエタノール付加物錠
薬価・規格 846.8円 (600mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ヤンセンファーマ
ブランド プリジスタナイーブ錠800mg 他
YJコード 6250030F4026
レセプト電算コード 622403501
識別コード TMC
添付文書PDFファイル

プリジスタ錠600mgの主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

プリジスタ錠600mgの用途

プリジスタ錠600mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、高トリグリセリド血症、頭痛、下痢、悪心、腹痛、嘔吐、皮膚そう痒症、疲労、無力症、毛包炎

起こる可能性のある重大な副作用

急性膵炎、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、急性汎発性発疹性膿疱症、重度発疹、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑

上記以外の副作用

過敏症、免疫再構築症候群、食欲不振、高コレステロール血症、高脂血症、糖尿病、高血糖、脂質異常症、LDL増加、食欲減退、肥満、低ナトリウム血症、多飲症、異常な夢、錯乱状態、失見当識、易刺激性、気分変動、悪夢、不安、末梢性ニューロパシー、感覚鈍麻、記憶障害、錯感覚、傾眠、一過性脳虚血発作、回転性めまい、心筋梗塞、頻脈、高血圧、呼吸困難、咳嗽、しゃっくり、膵酵素増加、鼓腸、腹部膨満、消化不良、便秘、口内乾燥、肝酵素増加、急性肝炎、体脂肪再分布、体脂肪蓄積、血管浮腫、寝汗、アレルギー性皮膚炎、湿疹、中毒性皮疹、脱毛症、薬剤性皮膚炎、多汗症、皮膚炎症、斑状丘疹状皮疹、蕁麻疹、筋肉痛、関節痛、四肢痛、骨減少症、骨粗鬆症、骨壊死、急性腎障害、腎機能不全、腎結石症、多尿、女性化乳房、発熱、悪寒、高熱、末梢性浮腫、白血球数減少、好中球数減少、好中球絶対数減少、リンパ球数減少、部分トロンボプラスチン時間延長

プリジスタ錠600mgの用法・用量

  • 通常、成人にはダルナビルとして1回600mgとリトナビル1回100mgをそれぞれ1日2回食事中又は食直後に併用投与する
  • 投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用すること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は次を参照し使用すること
  • 1). 抗HIV薬による治療経験がないHIV感染患者:プリジスタナイーブ錠800mg1錠を1日1回投与
  • 2). 抗HIV薬による治療経験があり、ダルナビル耐性関連変異を持たない患者:プリジスタナイーブ錠800mg1錠を1日1回投与
  • 3). 抗HIV薬による治療経験があり、少なくとも1つのダルナビル耐性関連変異を持つ患者:プリジスタ錠600mg1錠を1日2回投与
    • なお、抗HIV薬による治療経験のある患者には薬剤耐性遺伝子型検査の実施が推奨されるが、遺伝子型検査が行えない場合には、プリジスタ錠600mg1錠を1日2回投与が推奨される〔5.1.1参照〕
  • 7.2. 本剤の使用に際しては、「6.用法及び用量」の記載に従い、必ず薬物動態学的増強因子(ブースター)としてリトナビルを併用すること
  • 7.3. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、本剤は他の抗HIV薬と併用すること
  • 7.4. 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定できない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

プリジスタ錠600mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • ピモジド投与中
    • トリアゾラム投与中
    • ミダゾラム投与中
    • アゼルニジピン投与中
    • ジヒドロエルゴタミン投与中
    • バルデナフィル投与中
    • ブロナンセリン投与中
    • シルデナフィル<レバチオ>投与中
    • エルゴメトリン投与中
    • メチルエルゴメトリン投与中
    • タダラフィル<アドシルカ>投与中
    • リバーロキサバン投与中
    • エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中
    • グラゾプレビル投与中
    • アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル投与中
    • ルラシドン投与中
    • フィネレノン投与中
    • 血友病
    • 著しい出血傾向
    • 投与前に肝機能異常
    • 慢性活動性B型及び/又はC型肝炎
    • 治療経験のある

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

プリジスタ錠600mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
コルヒチン 血中濃度を上昇、AUCが196%増加
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 血中濃度を上昇
シルデナフィル<レバチオ> 血中濃度を上昇、Cmax及びAUCがそれぞれ3.9倍及び10.5倍に増加
タダラフィル<肺高血圧症を適応とする場合> 血中濃度を上昇
シルデナフィル<バイアグラ> 血中濃度を上昇
タダラフィル<シアリス・ザルティア> 血中濃度を上昇
アミオダロン 血中濃度を上昇
ベプリジル 血中濃度を上昇
リドカイン<全身> 血中濃度を上昇
キニジン 血中濃度を上昇
シクロスポリン 血中濃度を上昇
タクロリムス水和物 血中濃度を上昇
Ca拮抗剤<アゼルニジピンは併用禁忌> 血中濃度を上昇
フェロジピン 血中濃度を上昇
ニフェジピン 血中濃度を上昇
ニカルジピン 血中濃度を上昇
フルチカゾン 血中濃度を上昇
ダサチニブ 血中濃度を上昇
エベロリムス 血中濃度を上昇
ボセンタン 血中濃度を上昇
アピキサバン 血中濃度を上昇
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 本剤の血中濃度が低下
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 本剤の血中濃度が上昇
トリアゾラム 血中濃度上昇、過度の鎮静や呼吸抑制等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ミダゾラム 血中濃度上昇、過度の鎮静や呼吸抑制等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ピモジド 血中濃度上昇、不整脈等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン 血中濃度上昇、末梢血管痙縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ジヒドロエルゴタミン 血中濃度上昇、末梢血管痙縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
エルゴメトリン 血中濃度上昇、末梢血管痙縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
メチルエルゴメトリン 血中濃度上昇、末梢血管痙縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
バルデナフィル 血中濃度が上昇し半減期が延長
ブロナンセリン 血中濃度が上昇し作用が増強
ルラシドン 血中濃度が上昇し作用が増強
アゼルニジピン アゼルニジピンの血中濃度が上昇し作用が増強
アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル アゼルニジピンの血中濃度が上昇し作用が増強
フィネレノン 血中濃度が著しく上昇
グラゾプレビル 血中濃度が上昇
リバーロキサバン 血中濃度が上昇し抗凝固作用が増強されることにより出血の危険性が増大
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
フェノバルビタール 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
デキサメタゾン<全身投与> 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
リファブチン 活性代謝物のAUCが9.8倍に増加
シンバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
アトルバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
ロスバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
プラバスタチン 血中濃度上昇により横紋筋融解症
サルメテロール 血中濃度上昇でQT延長・動悸・洞性頻脈などの心血管系事象の発現リスク増大
クラリスロマイシン AUCが57%増加
カルバマゼピン AUCが45%増加
ダビガトランエテキシラート AUC及びCmaxは1.7倍及び1.6倍に上昇、AUC及びCmaxはいずれも1.2倍に上昇
ジゴキシン AUCが77%増加
グレカプレビル・ピブレンタスビル グレカプレビルの血中濃度を上昇
経口避妊薬 エチニルエストラジオールのAUCは44%減少、ノルエチステロンのAUCは14%減少
エチニルエストラジオール エチニルエストラジオールのAUCは44%減少、ノルエチステロンのAUCは14%減少
ノルエチステロン エチニルエストラジオールのAUCは44%減少、ノルエチステロンのAUCは14%減少
セルトラリン AUCが49%減少
パロキセチン AUCが39%減少
メサドン R-メサドンのAUCが16%減少、S+メサドンのAUCが36%減少
イトラコナゾール 本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
ケトコナゾール 本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
ボリコナゾール 本剤又はこれらの薬剤の血中濃度が上昇
ワルファリン 血中濃度に影響
テノホビル製剤 AUCが22%増加
エトラビリン AUCが37%減少
エファビレンツ 本剤のAUCが13%減少、AUCが21%増加
ネビラピン AUCが27%増加
リルピビリン AUCが130%増加
リトナビル 本剤のAUCは14倍に増加
ロピナビル・リトナビル配合剤 本剤のAUCは40%減少
ラルテグラビル 本剤の血漿中濃度が減少
ドルテグラビル AUCが22%減少
マラビロク AUCが305%増加

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

プリジスタ錠600mgと主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 846.8円 (600mg1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 ヤンセンファーマ
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プリジスタ錠600mgに関係する解説

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)

  • プリジスタ錠600mgは、プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)とは、プロテアーゼという酵素を阻害することで、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の標的細胞でのウイルス粒子産生を阻害し感染拡大を抑える薬。

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • ノービア
  • カレトラ
  • プリジスタ
  • レクシヴァ
  • レイアタッツ
  • プレジコビックス
プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)についての詳しい解説を見る