処方薬
レイアタッツカプセル200mg
先発

レイアタッツカプセル200mgの基本情報

レイアタッツカプセル200mgの概要

商品名 レイアタッツカプセル200mg
一般名 アタザナビル硫酸塩カプセル
薬価・規格 614.3円 (200mg1カプセル)
薬の形状
内用薬 > カプセル剤 > カプセル
内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
製造会社 BMS
ブランド レイアタッツカプセル150mg 他
YJコード 6250023M2022
レセプト電算コード 620000455
識別コード BMS200mg3631
添付文書PDFファイル

レイアタッツカプセル200mgの主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

レイアタッツカプセル200mgの用途

  • HIV-1感染症

レイアタッツカプセル200mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

悪心、総ビリルビン上昇、CK上昇、アミラーゼ上昇、失神、浮腫、動悸、心停止、第一度AVブロック、心筋炎、頭痛

起こる可能性のある重大な副作用

肝炎、重度肝機能障害、糖尿病、糖尿病悪化、高血糖、出血傾向、出血事象、QT延長、心室頻拍、torsade de pointes、房室ブロック、第一度~第三度AVブロック、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑、中毒性皮疹、尿細管間質性腎炎、腎間質結晶沈着

上記以外の副作用

末梢神経障害、健忘、傾眠、浮動性めまい、味覚異常、灼熱感、痙攣、運動過多、感覚鈍麻、反射亢進、黄疸、黄疸眼、耳鳴、耳炎、呼吸困難、咳嗽、しゃっくり、低酸素症、胃腸障害、嘔吐、下痢、消化不良、腹痛、口渇、鼓腸、胃炎、膵炎、アフタ性口内炎、腹部膨満、大腸炎、便秘、歯痛、食道潰瘍、食道炎、胃腸炎、口腔内潰瘍、消化性潰瘍、血尿、頻尿、蛋白尿、腎結石、腎臓痛、尿異常、結晶尿、腎不全、乏尿、多尿、尿路感染、感染、発疹、脱毛症、皮膚そう痒症、蕁麻疹、血管拡張、水疱性皮膚炎、湿疹、血管浮腫、脂肪萎縮、顔面脂肪萎縮、光線過敏、多汗、斑状出血、紫斑、蜂巣炎、皮膚糸状菌症、皮膚乾燥、爪障害、脂漏、関節痛、筋萎縮、筋肉痛、ミオパチー、背部痛、骨痛、四肢痛、筋無力症、無力症、ピクピクした動き、食欲不振、食欲亢進、体重減少、体重増加、脱水、脂質異常症、痛風、乳酸アシドーシス、肥満、高血圧、蒼白、疲労、胸痛、発熱、倦怠感、歩行障害、異形成、全身浮腫、熱過敏、末梢性浮腫、疼痛、アレルギー反応、肝脾腫大、無胆汁症、肝腫大、肝臓細胞障害、脂肪肝、女性化乳房、男性生殖能低下、無月経、インポテンス、月経障害、骨盤痛、不眠症、不安、うつ病、睡眠障害、異常な夢、失見当識、激越、リビドー減退、情動不安定、幻覚、敵意、神経過敏、精神病、自殺企図、ALT上昇、AST上昇、リパーゼ上昇、好中球減少、ヘモグロビン減少、体脂肪再分布、体脂肪蓄積、胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、野牛肩、胆石症、胆嚢炎、胆汁うっ滞

レイアタッツカプセル200mgの用法・用量

  • 通常、成人には次の用法・用量に従い食事中又は食直後に経口投与する
  • 投与に際しては必ず他の抗HIV薬と併用すること
  • 〈抗HIV薬による治療経験のない患者〉・ アタザナビルとして300mgとリトナビルとして100mgをそれぞれ1日1回併用投与
  • ・ アタザナビルとして400mgを1日1回投与
  • 〈抗HIV薬による治療経験のある患者〉・ アタザナビルとして300mgとリトナビルとして100mgをそれぞれ1日1回併用投与
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. リトナビル100mgを超えて併用投与した際の有効性と安全性は確立していない
  • リトナビルを高用量で併用投与した場合には本剤の安全性プロファイル(心伝導障害、高ビリルビン血症)に影響をあたえる可能性がある
  • 7.2. ウイルス学的治療失敗を伴う抗HIV薬による治療経験のある患者に、本剤をリトナビルと併用せずに投与することは推奨されない〔17.1.3、17.1.4参照〕
  • 7.3. 抗HIV薬による治療経験のない患者でリトナビルの投与が適用できない患者に対しては、リトナビルと併用しない用法・用量(アタザナビルとして400mgを1日1回投与)を考慮すること〔17.1.1、17.1.2参照〕
  • 7.4. 中等度肝障害患者(Child-Pugh分類B)には、リトナビルを併用せずに、本剤の投与量を300mg、1日1回に減量して投与することを考慮する
  • 中等度肝障害のある患者には、本剤とリトナビルの併用は推奨されない〔9.3.3、16.6.2参照〕
  • 7.5. 透析を施行している腎障害<抗HIV薬による治療経験のない>患者には、本剤をリトナビルと併用して投与すること
    • なお、透析を施行している腎障害<抗HIV薬による治療経験のある>患者には、本剤を投与しないこと〔9.2.1、16.6.1参照〕
  • 7.6. 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定できない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること
  • 7.7. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、本剤は他の抗HIV薬と併用すること
  • 7.8. 本剤の減量投与に対する長期的な有効性は確立されていないので、本剤を減量して投与することは推奨されない
  • 7.9. 本剤とテノホビルを併用する場合、本剤300mg、リトナビル100mg、テノホビル300mgをそれぞれ1日1回食事中又は食直後に投与することが推奨される〔10.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

レイアタッツカプセル200mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 重度肝障害
    • ピモジド投与中
    • トリアゾラム投与中
    • ミダゾラム投与中
    • リファンピシン投与中
    • シンバスタチン投与中
    • アゼルニジピン投与中
    • プロトンポンプ阻害剤投与中
    • イリノテカン塩酸塩水和物投与中
    • ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中
    • バルデナフィル塩酸塩水和物投与中
    • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩投与中
    • エルゴメトリンマレイン酸塩投与中
    • ベプリジル塩酸塩水和物投与中
    • ブロナンセリン投与中
    • セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>投与中
    • ロバスタチン投与中
    • 透析を施行している腎障害<抗HIV薬による治療経験のある>
    • リバーロキサバン投与中
    • エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中
    • グラゾプレビル水和物投与中
    • ロミタピドメシル酸塩投与中
    • グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル投与中
    • オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン投与中
    • ルラシドン塩酸塩投与中
    • アスピリン・ボノプラザンフマル酸塩投与中
    • アスピリン・ランソプラゾール投与中
    • フィネレノン投与中
    • B型肝炎
    • 血友病
    • 房室ブロック
    • 無酸症
    • 著しい出血傾向
    • C型肝炎
    • 中等度肝障害
    • 著しい低胃酸状態が持続
    • ヌクレオシドアナログを併用
    • 軽度~中等度肝障害
    • 心伝導障害
    • 総ビリルビンの正常範囲の上限より5倍を超える上昇
    • 投与前に著しいトランスアミナーゼ上昇
    • 抗HIV薬による治療経験のない患者でリトナビルの投与が適用できない
    • 透析を施行している腎障害<抗HIV薬による治療経験のない>
    • ウイルス学的治療失敗を伴う抗HIV薬による治療経験のある
    • Child-Pugh分類B
    • テノホビルを併用
    • 透析を施行している腎障害
    • CYP2C19の活性型遺伝子を1つ以上有する
    • CYP2C19の活性型遺伝子を有さない

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

レイアタッツカプセル200mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
ヌクレオシドアナログ 致死性の乳酸アシドーシス、高乳酸血症
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
塩酸イリノテカン 副作用を増強
ミダゾラム 代謝が抑制、重篤な又生命に危険を及ぼすような事象<持続的又は過度の鎮静・呼吸抑制等>
トリアゾラム 代謝が抑制、重篤な又生命に危険を及ぼすような事象<持続的又は過度の鎮静・呼吸抑制等>
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象、末梢血管収縮・四肢の虚血等を特徴とする急性の毒性作用
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象、末梢血管収縮・四肢の虚血等を特徴とする急性の毒性作用
マレイン酸エルゴメトリン 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象、末梢血管収縮・四肢の虚血等を特徴とする急性の毒性作用
マレイン酸メチルエルゴメトリン 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象、末梢血管収縮・四肢の虚血等を特徴とする急性の毒性作用
ピモジド 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<不整脈等>
シンバスタチン 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<横紋筋融解症を含むミオパチー等>
ロバスタチン 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<横紋筋融解症を含むミオパチー等>
塩酸ベプリジル 重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ロミタピドメシル酸塩 血中濃度が著しく上昇
フィネレノン 血中濃度が著しく上昇
塩酸バルデナフィル 血中濃度が上昇、有害事象<低血圧・視覚障害・持続勃起症・失神等>の発現が増加
グラゾプレビル水和物 血中濃度が上昇
フマル酸テノホビルジソプロキシル 血中濃度が上昇、本剤のAUC・Cminが低下、有害事象<腎障害等>を増強
ネビラピン 血中濃度が上昇、本剤の血中濃度が低下
リオシグアト 血中濃度が上昇
トラゾドン 血中濃度が上昇
シルデナフィル 血中濃度が上昇、有害事象<低血圧・視覚障害・持続勃起症・失神等>
タダラフィル 血中濃度が上昇、有害事象<低血圧・視覚障害・持続勃起症・失神等>
アトルバスタチン 血中濃度が上昇、横紋筋融解症を含むミオパチー等の事象発現の危険性が高くなる
ロスバスタチン 血中濃度が上昇、横紋筋融解症を含むミオパチー等の事象発現の危険性が高くなる
ブプレノルフィン 血中濃度が上昇、本剤の血中濃度が減少
エトラビリン 血中濃度が上昇、本剤の血中濃度が減少
マラビロク 血中濃度が上昇
ダサチニブ 血中濃度が上昇
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 血中濃度が上昇
ボセンタン 血中濃度が上昇
エルバスビル 血中濃度が上昇
ブロナンセリン 血中濃度が上昇し作用が増強
ルラシドン塩酸塩 血中濃度が上昇し作用が増強
リバーロキサバン 血中濃度が上昇し作用が増強
モリデュスタットナトリウム 血中濃度が上昇し作用が増強
アゼルニジピン アゼルニジピンの血中濃度が上昇し作用が増強
アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル アゼルニジピンの血中濃度が上昇し作用が増強
グレカプレビル・ピブレンタスビル グレカプレビルの血中濃度が上昇、ALT上昇のリスクが増加
プロトンポンプ阻害剤 血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
オメプラゾール 血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
ランソプラゾール 血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
ラベプラゾール 血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
エソメプラゾール 血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
ボノプラザンフマル酸塩 血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
アスピリン・ランソプラゾール 血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
アスピリン・ボノプラザンフマル酸塩 血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
ホスアンプレナビルカルシウム水和物 本剤のCmax・AUCはそれぞれ24%・22%減少
H2受容体拮抗剤 本剤の血中濃度が著しく低下し効果が減弱
ファモチジン 本剤の血中濃度が著しく低下し効果が減弱
アミオダロン 重篤な又は生命に危険を及ぼすような有害事象
キニジン 重篤な又は生命に危険を及ぼすような有害事象
リドカイン製剤 重篤な又は生命に危険を及ぼすような有害事象
三環系抗うつ剤 重篤な又は生命に危険を及ぼすような有害事象
リファブチン 作用が増強
ワルファリン 重篤な又は生命に危険を及ぼすような出血
ジルチアゼム Cmax・AUCが約2~3倍に増加、PR間隔の延長
テムシロリムス テムシロリムス及びその活性代謝物であるシロリムスの血中濃度が上昇
クラリスロマイシン Cmaxが約1.5倍・AUCが約2倍に増加、有害事象<QTc延長等>、活性代謝物である14位水酸化体の濃度が顕著に低下
エチニルエストラジオール及びノルエチステロンを含む経口避妊薬 インスリン抵抗性・脂質異常症・ざ瘡のリスクを上昇
エチニルエストラジオール及びノルゲスチメートを含む経口避妊薬 インスリン抵抗性・脂質異常症・ざ瘡のリスクを上昇
ボリコナゾール ボリコナゾール及び本剤の血漿中濃度が低下、血漿中濃度が上昇、本剤の血漿中濃度が低下

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

レイアタッツカプセル200mgと主成分が同じ薬

主成分が同じ薬をすべて見る

レイアタッツカプセル200mgに関係する解説

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)

  • レイアタッツカプセル200mgは、プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)とは、プロテアーゼという酵素を阻害することで、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の標的細胞でのウイルス粒子産生を阻害し感染拡大を抑える薬。

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • ノービア
  • カレトラ
  • プリジスタ
  • レクシヴァ
  • レイアタッツ
  • プレジコビックス
プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)についての詳しい解説を見る