処方薬
カンサイダス点滴静注用50mg
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カンサイダス点滴静注用50mgの基本情報

カンサイダス点滴静注用50mgの概要

商品名 カンサイダス点滴静注用50mg
一般名 カスポファンギン酢酸塩注射用
薬価・規格 16296.0円 (50mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 MSD
ブランド カンサイダス点滴静注用50mg 他
YJコード 6179402D1020
レセプト電算コード 622136201
添付文書PDFファイル

カンサイダス点滴静注用50mgの主な効果と作用

  • 真菌(カビ)の感染が原因となる各種真菌感染症を治療するお薬です。
  • 真菌(カビ)の発育をおさえ、殺す働きがあります。

カンサイダス点滴静注用50mgの用途

カンサイダス点滴静注用50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

肝機能異常、ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、眼そう痒症、悪心、腹部圧痛、下痢、血便排泄、下部消化管出血、口の感覚鈍麻

起こる可能性のある重大な副作用

アナフィラキシー、発疹、顔面腫脹、血管浮腫、そう痒症、熱感、気管支痙攣、呼吸困難、潮紅、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群

上記以外の副作用

悪寒、発熱、血管穿刺部位炎症、血中Al-P増加、血中カリウム減少、プロトロンビン時間延長、活性化部分トロンボプラスチン時間延長、血中ビリルビン増加、血中カルシウム減少、血中クロール増加、血中ブドウ糖減少、血中カリウム増加、CRP増加、ヘマトクリット減少、血小板数減少、総蛋白減少、白血球数減少、尿中ビリルビン増加、好酸球数増加、LDH増加、糖尿病、浮動性めまい、頭痛、失神、血管障害、静脈炎、高血圧、肺水腫、貧血、腎機能障害、腫脹、嘔吐、末梢性浮腫、ヘモグロビン減少、抱合ビリルビン増加、血中アルブミン減少、血中クレアチニン増加、血中マグネシウム減少、低カリウム血症、高カルシウム血症、皮膚そう痒症、多汗症

カンサイダス点滴静注用50mgの用法・用量

  • 〈成人〉真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症通常、カスポファンギンとして投与初日に70mgを、投与2日目以降は50mgを1日1回投与する
  • 本剤は約1時間かけて緩徐に点滴静注する
  • カンジダ属又はアスペルギルス属による次記の真菌感染症・ 食道カンジダ症通常、カスポファンギンとして50mgを1日1回投与する
  • 本剤は約1時間かけて緩徐に点滴静注する
  • ・ 侵襲性カンジダ症、アスペルギルス症通常、カスポファンギンとして投与初日に70mgを、投与2日目以降は50mgを1日1回投与する
  • 本剤は約1時間かけて緩徐に点滴静注する
  • 〈小児〉真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症、カンジダ属又はアスペルギルス属による食道カンジダ症、侵襲性カンジダ症、アスペルギルス症通常、カスポファンギンとして投与初日に70mg/㎡(体表面積)を、投与2日目以降は50mg/㎡(体表面積)を1日1回投与する
  • 本剤は約1時間かけて緩徐に点滴静注する
    • なお、1日1回50mg/㎡(体表面積)の投与で効果不十分の場合には、1日1回70mg/㎡(体表面積)まで増量することができる
  • いずれの場合も1日用量として70mgを超えないこと
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈成人〉中等度肝機能障害を伴う患者に対しては、次を目安に本剤の用量調節をすること〔16.6.1参照〕
  • 1). 〈成人〉中等度肝機能障害<Child-Pughスコア7~9>を伴う食道カンジダ症:35mgを1日1回
  • 2). 〈成人〉中等度肝機能障害<Child-Pughスコア7~9>を伴う発熱性好中球減少症、侵襲性カンジダ症、アスペルギルス症:投与初日に70mg、投与2日目以降は35mgを1日1回
  • 〈成人〉軽度肝機能障害<Child-Pughスコア5~6>を伴う患者に対しては通常の用量を投与する
  • 〈成人〉重度肝機能障害<Child-Pughスコア10以上>を伴う患者に対しては本剤の投与経験がない
  • 7.2. 〈成人〉エファビレンツ、ネビラピン、リファンピシン、デキサメタゾン、フェニトイン、カルバマゼピンと本剤を併用する場合、成人は本剤70mgの1日1回投与を検討すること〔10.2、16.7.3、16.7.4参照〕
  • 7.3. 〈小児〉3ヵ月未満の患者では血中濃度が高くなる可能性があるので、3ヵ月未満の患者に投与する際は減量を考慮すること〔16.1.2参照〕
  • 7.4. 〈小児〉小児の肝機能障害患者に対する検討は行われていない
  • 7.5. 〈小児〉エファビレンツ、ネビラピン、リファンピシン、デキサメタゾン、フェニトイン、カルバマゼピンと本剤を併用する場合、小児は本剤70mg/㎡(体表面積)の1日1回投与を検討すること(なお、1日用量として70mgを超えないこと)〔10.2、16.7.3、16.7.4参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

カンサイダス点滴静注用50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 中等度肝機能障害
    • 重度肝機能障害<Child-Pughスコア10以上>
    • 中等度肝機能障害<Child-Pughスコア7~9>
    • 軽度肝機能障害<Child-Pughスコア5~6>
    • 小児の肝機能障害
    • 薬物過敏症<本剤の成分に対する過敏症を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

カンサイダス点滴静注用50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
シクロスポリン 本剤のAUCは増加、一過性のALT及びAST増加
タクロリムス水和物 投与後12時間血中濃度<C12hr>を減少
リファンピシン類 本剤のAUCが増加、本剤のトラフ濃度が減少
エファビレンツ 臨床的に有意な本剤の血中濃度の低下
ネビラピン 臨床的に有意な本剤の血中濃度の低下
フェニトイン 臨床的に有意な本剤の血中濃度の低下
デキサメタゾン 臨床的に有意な本剤の血中濃度の低下
カルバマゼピン 臨床的に有意な本剤の血中濃度の低下

カンサイダス点滴静注用50mgと主成分が同じ薬

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カンサイダス点滴静注用50mgに関係する解説

キャンディン系抗真菌薬

  • カンサイダス点滴静注用50mgは、キャンディン系抗真菌薬に分類される。
  • キャンディン系抗真菌薬とは、真菌(カビ)の細胞壁形成に必要な1,3-β-D-glucanの生合成を阻害することでカンジダ属やアスペルギルス属といった真菌に対して抗真菌活性をあらわし主に深在性真菌症を治療する薬。

キャンディン系抗真菌薬の代表的な商品名

  • ファンガード
  • カンサイダス
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