処方薬
ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」
後発

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」の基本情報

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」の概要

商品名 ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」
一般名 ゾレドロン酸水和物注射液(1)
薬価・規格 6988.0円 (4mg100mL1袋)
薬の形状
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製造会社 コーアバイオテックベイ
ブランド ゾレドロン酸点滴静注4mg/5mL「ヤクルト」 他
YJコード 3999423A3080
レセプト電算コード 622337301
添付文書PDFファイル

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」の主な効果と作用

  • 骨から血液中にカルシウムが溶けるのをおさえる働きがあります。
  • 高カルシウム血症を改善するお薬です。
  • 骨の痛みや骨折などの骨症状を改善するお薬です。

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」の用途

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発熱、低リン酸血症、頭痛、嘔気、肝機能異常、AST増加、ALT増加、γ-GTP増加、関節痛、骨痛、尿中β2-ミクログロブリン増加

起こる可能性のある重大な副作用

急性腎障害、腎障害、間質性腎炎、ファンコニー症候群、低リン血症、低カリウム血症、代謝性アシドーシス、近位腎尿細管障害、低カルシウム血症、QT延長、痙攣、テタニー、しびれ、失見当識、うっ血性心不全、浮腫、呼吸困難、肺水腫、間質性肺炎、咳嗽、肺音異常、捻髪音、顎骨壊死、顎骨骨髄炎、外耳道骨壊死、大腿骨転子下非定型骨折、非定型骨折、近位大腿骨骨幹部非定型骨折、近位尺骨骨幹部非定型骨折

上記以外の副作用

けん怠感、貧血、紅斑、水疱、皮疹、湿疹、そう痒、高カリウム血症、浮動性めまい、味覚異常、感覚減退、結膜炎、結膜充血、下痢、便秘、腹痛、食欲不振、嘔吐、口内炎、歯周病、歯肉炎、歯周炎、関節硬直、筋肉痛、筋硬直、背部痛、血尿、多尿、蛋白尿、血中尿素増加、血中クレアチニン増加、β-Nアセチル-D-グルコサミニダーゼ増加、脱力、疲労、末梢性浮腫、胸痛、疼痛、悪寒、口渇、関節炎、関節腫脹、血小板減少、白血球減少、汎血球減少、過敏症、紅斑性皮疹、斑状皮疹、血管神経性浮腫、蕁麻疹、低マグネシウム血症、高ナトリウム血症、不安、睡眠障害、錯乱、幻覚、錯感覚、知覚過敏、振戦、傾眠、霧視、ブドウ膜炎、上強膜炎、強膜炎、眼窩炎症、眼窩浮腫、眼窩蜂巣炎、徐脈、低血圧、高血圧、消化不良、口内乾燥、全身痛、急性期反応、注射部位反応、注射部位疼痛、注射部位刺激感、注射部位腫脹、注射部位硬結、注射部位発赤、体重増加、多汗、インフルエンザ様疾患

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」の用法・用量

  • 〈悪性腫瘍による高カルシウム血症〉通常、成人には1袋(ゾレドロン酸として4mg)を15分以上かけて点滴静脈内投与する
    • なお、再投与が必要な場合には、初回投与による反応を確認するために少なくとも1週間の投与間隔をおくこと
  • 〈多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変〉通常、成人には1袋(ゾレドロン酸として4mg)を15分以上かけて3~4週間間隔で点滴静脈内投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈悪性腫瘍による高カルシウム血症〉軽症(血清補正カルシウム値12mg/dL未満)の高カルシウム血症患者では、補液による治療が効果不十分で症状の改善がみられないなど本剤の投与が必要と判断される場合に投与すること
  • 7.2. 〈悪性腫瘍による高カルシウム血症〉本剤を再投与する場合、初回投与と同様に4mgを点滴静脈内投与すること(日本人で4mgを超えた用量の再投与及び3回以上の投与の使用経験がない)
  • 7.3. 〈多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変〉多発性骨髄腫による骨病変で腎機能障害及び固形癌骨転移による骨病変で腎機能障害患者では、血漿中濃度が増加するので、腎機能の低下に応じて減量すること(減量にあたっては、規定量を袋から抜き取り新たに同量の日局生理食塩液又は日局ブドウ糖注射液(5%)を袋に加えて全量を100mLに調製し投与すること)〔9.2.1、14.2.3参照〕[1)クレアチニンクリアランス>60mL/分;濃度調整不要、本剤の濃度4.0mg/100mL、2)クレアチニンクリアランス50~60mL/分;濃度調整のために抜き取る本剤の量12.0mL、濃度調整のために加える日局生理食塩液又は日局ブドウ糖注射液(5%)の量12.0mL、調整後の本剤の濃度3.5mg/100mL、3)クレアチニンクリアランス40~49mL/分;濃度調整のために抜き取る本剤の量18.0mL、濃度調整のために加える日局生理食塩液又は日局ブドウ糖注射液(5%)の量18.0mL、調整後の本剤の濃度3.3mg/100mL、4)クレアチニンクリアランス30~39mL/分;濃度調整のために抜き取る本剤の量25.0mL、濃度調整のために加える日局生理食塩液又は日局ブドウ糖注射液(5%)の量25.0mL、調整後の本剤の濃度3.0mg/100mL]
  • 7.4. 〈多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変〉化学療法あるいは内分泌療法等の抗癌療法と併用することが望ましい
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 重篤な腎障害
    • 悪性腫瘍による高カルシウム血症患者で血清クレアチニン4.5mg/dL以上
    • 固形癌骨転移患者で血清クレアチニンが3.0mg/dL以上
    • 多発性骨髄腫患者で血清クレアチニンが3.0mg/dL以上
    • 悪性腫瘍
    • 抜歯
    • 放射線療法
    • 顎骨に対する局所感染
    • 化学療法
    • コルチコステロイド治療
    • 口腔の不衛生
    • 歯科処置
    • 耳感染
    • 顎骨に対する侵襲的歯科処置
    • 血管新生阻害薬治療
    • 耳外傷
    • 固形癌骨転移による骨病変で腎機能が正常
    • 固形癌骨転移による骨病変で腎障害
    • 固形癌骨転移による骨病変で腎機能障害
    • 固形癌骨転移による骨病変で投与前に腎機能障害
    • 多発性骨髄腫による骨病変で腎機能が正常
    • 多発性骨髄腫による骨病変で腎障害
    • 多発性骨髄腫による骨病変で腎機能障害
    • 多発性骨髄腫による骨病変で投与前に腎機能障害

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
化学療法 顎骨壊死、顎骨骨髄炎
血管新生阻害薬治療 顎骨壊死、顎骨骨髄炎
副腎皮質ホルモン剤 顎骨壊死、顎骨骨髄炎
カルシトニン製剤 血清カルシウムが急速に低下
エルカトニン 血清カルシウムが急速に低下
サケカルシトニン 血清カルシウムが急速に低下
アミノグリコシド系抗生物質 長期間にわたり血清カルシウムが低下
ゲンタマイシン 長期間にわたり血清カルシウムが低下
シナカルセト 血清カルシウムが低下

ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」と主成分が同じ薬

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ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」に関係する解説

ビスホスホネート製剤(悪性腫瘍による高カルシウム血症などの治療薬)

  • ゾレドロン酸点滴静注4mg/100mLバッグ「ヤクルト」は、ビスホスホネート製剤(悪性腫瘍による高カルシウム血症などの治療薬)に分類される。
  • ビスホスホネート製剤(悪性腫瘍による高カルシウム血症などの治療薬)とは、骨吸収(骨を壊す過程)を抑える作用などにより、悪性腫瘍(がん)による高カルシウム血症やがんの骨転移による疼痛(骨転移痛)を改善したり骨折などの骨病変を予防する薬。

ビスホスホネート製剤(悪性腫瘍による高カルシウム血症などの治療薬)の代表的な商品名

  • ゾメタ
ビスホスホネート製剤(悪性腫瘍による高カルシウム血症などの治療薬)についての詳しい解説を見る